第54回 宝塚記念（2013年）

1. ジェンティルドンナ（2.4倍）：昨年牝馬3冠とJCを勝ち年度代表馬。海外遠征帰りの3ヶ月ぶりがどうか
2. ゴールドシップ（2.9倍）：圧倒的人気の天皇賞（春）5着から、巻き返せるか
3. フェノーメノ（3.2倍）：天皇賞（春）でG1初制覇。勢いに乗って連勝なるか
4. トーセンラー（14.2倍）：天皇賞（春）は2着に好走。3強を崩せるか
5. ダノンバラード（43.8倍）：ややムラ駆けだが、力はあり時計の掛かる馬場も合う
   以下シルポート（47.2倍）、ナカヤマナイト（49.0倍）、ローゼンケーニッヒ（56.7倍）までが60倍以下

ゴールドシップ：落ちついて堂々とした歩様でトモの踏み込み深い
フェノーメノ：落ち着きあるが気合乗りよくトモも力強い
ジェンティルドンナ：気合よいがややテンション高くトモも少し固い
トーセンラー：テンション高めだがトモの踏み込みはよい
ダノンバラード：腰高でトモは今ひとつも気合乗りよい
ローゼンケーニッヒ：ややこじんまりした印象だがトモは力強い

ほぼ揃ったスターから、シルポート、そして外からジェンティルドンナも前へ。シルポートがハナを切り、ダノンバラード、ジェンティルドンナが2,3番手。その後ろトーセンラー、ナカヤマナイトの外に、スタート今ひとつのゴールドシップが懸命に押して並んできてスタンド前で4番手。さらにフェノーメノも押して6番手まで上がる。その後方に、ヒットザターゲット以下で、最後方がローゼンケーニッヒ。
1コーナーからシルポートがどんどん飛ばして、差を10馬身以上広げていく。離れた2番手にダノンバラードで、やや掛かり気味のジェンティルドンナと、追い通しのゴールドシップ、さらにトーセンラー、フェノーメノがそれぞれ1馬身差ぐらいで続く。1000mは58.5とシルポートが飛ばすが、2番手は1分以上とかなりスロー。
3コーナーを過ぎてもシルポートは大逃げで、ジェンティルドンナは馬なり、ゴールドシップは懸命に押しながら徐々に差を詰める。

4コーナー手前から各馬追い出し、ジェンティルドンナ、ゴールドシップ、フェノーメノは3番手で並んで4コーナーを回る。
直線に入るとシルポートの脚が上がり、ダノンバラード以下との差が詰まる。残り300mぐらいで3頭の中からゴールドシップが抜け出し、残り250mぐらいで先頭に立ったダノンバラードを残り200mでかわして先頭。ジェンティルドンナ、フェノーメノも懸命に追うが、差は見る見る開く。
坂を上って独走態勢となり、そのまま末脚を伸ばして、最後は余裕の優勝。2番手はぎりぎりダノンバラードが粘り、じりじり伸びてきたジェンティルドンナ、フェノーメノは3,4着まで。

ゴールドシップはここ数戦スタートで行き脚がつかず後方からになっていたが、今回は追い通しで好位から進めて、最後は強い勝ち方で復活。気持ちが乗っていたことと、時計のかかる馬場も味方した。
ダノンバラードは離れた2番手だが実質スローで逃げていたのと同じで、ぎりぎり粘った。時計のかかる馬場もあっていた感じ。
ジェンティルドンナは久々もあったか道中はテンション高く、岩田騎手も抑えながらの騎乗。そのためか直線は伸び一息。ただしそれでも3着は力がある証拠。
フェノーメノは2頭を見る位置で順調に進めるも、坂でやや離されて伸びず。最後は再び差を詰めたが、馬場も合わなかったか。

ゴールドシップは気持ちが戻れば力を発揮できるが、かなりずぶいので時計の早い馬場はつらいか
ダノンバラードは自らはスローで行けたのと、時計の掛かる馬場が合っていた。同様の馬場、展開ならしぶとい
ジェンティルドンナは休み明けはテンション高めでやや割引。時計の掛かる馬場も合わないが力があるところは見せた
フェノーメノは時計の掛かる馬場はやや割引か。直線が長く、時計の早いコースが合っている