第63回 安田記念（2013年）

1. ロードカナロア（4.0倍）：スプリンターズS、高松宮記念などG1 3勝を含む4連勝中もマイルは勝ちなし
2. グランプリボス（4.8倍）：昨年の安田記念、マイルCSともにクビ差2着。マイラーズC快勝で順調
3. ショウナンマイティ（5.7倍）：G1を含む7戦連続3着以内と安定。産経大阪杯はオルフェーヴルに1/2差
4. カレンブラックヒル（6.7倍）：昨年デビュー5連勝でNHKマイル、毎日王冠と快勝。マイラーズC差のない4着で復活か
5. ダークシャドウ（7.7倍）：東京5・1・0・2と得意で1800mに良績。東京マイルは合うか
   以下ダイワマッジョーレ（18.7倍）、ヴィルシーナ（20.0倍）、サダムパテック（20.4倍）、エーシントップ（26.0倍）、ナカヤマナイト（29.6倍）までが30倍以下

グランプリボス：迫力ある馬体で気合乗りよく大きな歩幅で外目を歩く。調子よさそう
カレンブラックヒル：落ちついておりクビを使ってゆったり歩く。トモは力強い
ロードカナロア：気合乗りよくクビを使ってリズミカルに歩く。トモの踏み込みも力強い
ショウナンマイティ：クビを下げて気合乗りよくトモも力強い
ダークシャドウ：落ち着いて悠然と歩きトモの送りもスムーズ
ダイワマッジョーレ：テンション高めで気合乗りよい。トモは力強い

ほぼ揃ったスタートだが、グロリアスデイ、ショウナンマイティがやや立ち遅れ。好スタートのヴィルシーナを抑えてシルポートが押してハナへ。3番手はカレンブラックヒル、エーシントップ。さらにガルボ、ダークシャドウなどが続き、中団にサクラゴスペル、グランプリボス、ロードカナロア。ダノンシャーク、マイネイサベルなどが続き、後方はダイワマッジョーレ、ショウナンマイティ。さらにサダムパテックなどが続き最後方はスマイルジャック。
600mは33.9とやや速めの流れで、シルポートがやや離してかなり縦長で3コーナーから4コーナーへ。4コーナー手前で馬群が詰まってくる。

3馬身ほど離してシルポートが先頭で直線に入る。残り400mを切ってガルボ、ヴィルシーナ、カレンブラックヒルなどが横に広がって2番手も、中団から外に出したロードカナロア、さらにその外をダノンシャーク、ダイワマッジョーレなどが差してくる。一方、グランプリボスはロードカナロアと同じ位置から内へ。しかし前が詰まる。
残り200mを切って内でガルボが先頭も、大外をロードカナロア、さらにダノンシャークが差してきて、残り100mを切ってロードカナロアが先頭。1馬身差でダノンシャークが続くが、さらに外から鋭い脚でショウナンマイティが伸びてくる。
そのままロードカナロアが末脚衰えずに1着でゴール。残り50mを切ってショウナンマイティがダノンシャークを交わしロードカナロアに並びかけるが2着まで。ダノンシャークが3着に粘り、馬場中央を伸びたマイネイサベルが4着、内ラチ沿いを伸びてきたサクラゴスペルが5着。

ロードカナロアは中団外を追走し、直線は外に出すと一気に伸びて、距離延長の懸念も関係なくマイルG1を制覇。スピードだけでなく東京マイルをこなすスタミナも示し、さらに可能性が広がった。
ショウナンマイティは出遅れて後方から究極の上がり32.8で追い込んだが惜しい2着。こちらもマイルでも通用するスピードを示し、距離に融通が利くことを見せた。
ダノンシャークはロードカナロアといっしょに後方から伸びたが、最後は上位2頭にやや切れ負け。しかしマイルへの適性は高い
グランプリボスは直線で前がふさがり手綱を引く不利。しかし掛かったせいか伸び一息で、不利なくても勝ち負けまではどうか。

ロードカナロアは力強く伸びてマイルも問題なし。ただし最後は詰め寄られ、1200mの方がより安定感がある
ショウナンマイティは最後は確実に追い込み、上がりの脚もすばらしい。ただしマイルは東京ならよいが、やはり2000m前後が合う
ダノンシャークは鋭い末脚を見せたが、やや勝ちきれないイメージ。距離は1600〜1800mがよさそう
グランプリボスは直線前があかず、差し脚不発。スムーズに外に出せれば上位はあったと思われ次走に期待