第8回 ヴィクトリアマイル（2013年）

1. ヴィルシーナ（3.1倍）：G1で2着4回と実績上位だが休み明けの産経大阪杯は6着
2. ハナズゴール（4.4倍）：京都牝Sを差しきり勝ち。末脚よく東京のマイルは合うか
3. サウンドオブハート（6.8倍）：阪神牝Sを差しきり勝ちで阪神JF1番人気馬が復活
4. ジョワドヴィーヴル（13.7倍）：デビュー2連勝で阪神JFを制するも怪我もあり低迷。復活なるか
5. マイネイサベル（13.9倍）：中山牝S1着、福島牝S2着と力をつけてきた
   以下イチオクノホシ（14.1倍）、ドナウブルー（14.4倍）、オールザットジャズ（18.7倍）までが20倍以下

ヴィルシーナ：落ち着きありクビを使ってリズミカルな歩様。トモの踏み込み深い
レインボーダリア：落ち着いているが気合乗りよい
マイネイサベル：落ち着いてゆったり歩き適度な気合で調子もよさそう
ハナズゴール：気相乗りよく時々小脚を使う。トモの踏み込みは浅め
アロマティコ：気合乗りよくトモの踏み込みも深い
ドナウブルー：気合乗りよい。トモの踏み込みも力強い

ほぼ揃ったスタートからヴィルシーナが先頭に立つが、内からアイムユアーズがハナへ。内からマイネイサベルが3番手へ上がりメーデイアが3,4番手。ドナウブルー、サウンドオブハートが続き、オールザットジャズやイチオクノホシなどが中団。その後ろのうちにハナズゴール、外にホエールキャプチャ。その後方にジョワドヴィーヴル、さらにレインボーダリアなどがいて、最後方にアロマティコ。
600mは34.6と平均からやや遅めのペース。縦長で淡々と流れる。

3コーナーから徐々に馬群が固まり、一団で4コーナーを回って直線へ。
残り400mを切って、先頭のアイムユアーズに1馬身差で2番手のマイネイサベル、ヴィルシーナがじりじりと並びかける。さらに外からはサウンドオブハートなども懸命に追うが、なかなか差がつまらない。
残り200mを切ってマイネイサベルが先頭にたち、少し遅れたヴィルシーナも迫る中、馬場中央をホエールキャプチャが伸びてくる。
残り100mを切ってマイネイサベルの脚色がやや怪しくなり、ヴィルシーナと半馬身差でホエールキャプチャが一気に差をつめて並びかける。最後はヴィルシーナとホエールキャプチャが並んでクビの上げ下げでゴール。3番手はマイネイサベルで、最後に外から追い込んできたジョワドヴィーヴルと内を伸びてきたドナウブルーが4,5着。前3頭の後ろにいたハナズゴールは2頭に差されて6着。

ヴィルシーナは最初から先行して、坂ではいったん置かれたが、最後に伸びてギリギリ1着となり、念願のG1初制覇。スローをうまく先行し、最後まで勝負根性を見せた。ただし、力の差はほとんどない。
ホエールキャプチャはここ1年の惨敗続きがうそのように復活。後方からすばらしい末脚で差してきたが、ぎりぎり及ばず連覇を逃した。
マイネイサベルはいったんヴィルシーナより前に出たが、最後に差し返された。しかし力はつけてきている。
ジョワドヴィーヴルは後方から追い込みにかけこちらも復活の兆しを見せたが、スローで届かず。ドナウブルーはうまく先行したが勝負どころで置かれて優勝争いにはからめず。

ヴィルシーナは牝馬同士なら力上位だがゴール前で気を抜くところがあり勝ちきれない面もあり
ホエールキャプチャは東京のマイルがもっとも合うか。休み明けよりも2走目がよさそう。牡馬混合はつらいか
マイネイサベルは力をつけており勝負根性もある。距離は1800mぐらいがよさそう
ジョワドヴィーヴルは復活傾向だが極端な脚質では厳しいか