第62回 安田記念（2012年）

1. サダムパテック（6.6倍）：皐月賞1番人気などクラシックは人気で勝てず。京王杯SC1着で復活
2. ストロングリターン（6.7倍）：昨年の安田記念はクビ差2着。京王杯SCをたたいて上昇
3. グロリアスデイズ（8.7倍）デビュー以来連対をはずしておらず、前走マイルのG1は差して2着
4. アパパネ（9.3倍）：G1を5勝しているが最近は不振。得意の東京マイルで復活なるか
5. ガルボ（10.1倍）：東京新聞杯、ダービー卿CTと今年マイル重賞2勝。暑さに弱いのが不安
   以下シルポート（11.4倍）、ラッキーナイン（11.6倍）、ペルーサ（12.9倍）、ローズキングダム（14.2倍）、エイシンアポロン（16.9倍）、マルセリーナ（19.1倍）までが20倍以下

サダムパテック：落ちついてリズミカルな歩様でトモの踏み込みも深い
コスモセンサー：落ちついておりトモも力強くよく見せる
エイシンアポロン：気合乗りよくリズミカルな歩様
ダノンヨーヨー：落ちついて集中している感じでクビを使って歩く
リアルインパクト：ややうるさくテンション高いがトモは力強い
ストロングリターン：テンション高めで気合乗りよい。トモは浅め

ほぼ揃ったスターから、好スタートのコスモセンサーが前に行くが、外からシルポートが押してハナへ。リアルインパクト、エイシンアポロンが続き、コスモセンサーは4番手。中団にラッキーナイン、ペルーサ、さらにガルボ、サダムパテック、アパパネなどが続き、その後ろにグランプリボス、ストロングリターン。後方にグロリアスデイズ、ダノンヨーヨーで、最後方にローズキングダム、スマイルジャック。
600mは33.8とやや速めの流れで、縦長で3コーナーから4コーナーへ。淀みのない流れで後方の馬も早めに仕掛ける。

直線に入ってシルポートが先頭も、残り400mを切ってリアルインパクトが並びかけてさらに先頭。その外をコスモセンサーが差してくる。エイシンアポロンは失速し、4コーナーで外目に出したグランプリボスとストロングリターンが、馬体をぶつけながら、追い込んでくる。
残り200mを切って先頭で懸命に粘るリアルインパクトをコスモセンサーが交わすが、一気に追い込んできたストロングリターンとグランプリボスが並んで交わして、残り150mで先頭。残り100mでストロングリターンがクビ差前に出ると、グランプリボスも懸命に粘るが、差は詰まらず、そのままゴール。
3番手はコスモセンサーが粘り、最後に追い込んできたダノンヨーヨーが4着。

ストロングリターンは、後方追走から直線に入って外に出すという昨年と同じレース運び。直線はグランプリボスと合わせる形になり、最後はクビ差交わして日本レコードでの初G1制覇。昨年クビ差2着の雪辱を果たした。6ヵ月半ぶりをたたいた2戦目で、変わり身を見せて見事な末脚を披露。
グランプリボスは今年に入ってからの不振を振り払う、見事な走りで復活。実力を発揮すれば、これぐらい走ってもおかしくない。
コスモセンサーは唯一先行した馬で掲示板確保。近走の好調を維持しており、さらに粘りが増した。
人気馬は、2番人気のストロングリターン以外、サダムパテック（1番人気）9着、グロリアスデイズ（3番人気）14着、アパパネ（4番人気）16着と見せ場なく大敗。実績よりも好調な馬が活躍したイメージ。

ストロングリターンは後方から伸びて競り合いを制する。勝負根性があり末脚も切れる。順調に使えれば堅実
グランプリボスは久々に力を発揮。馬体が戻って張りがあり、調子が維持できれば、今後もマイル路線で有望
コスモセンサーは先行勢で唯一粘って上位。調子のよさを生かした感じで、成績がよいときは注目要
サダムパテックは前走と変わって見せ場なし。成績の落差大きく、難しいタイプか