第7回 ヴィクトリアマイル（2012年）

1. アパパネ（4.0倍）：G15勝だが昨年勝ったあとは5戦連対なし。休み明け2戦目で変わるか
2. オールザットジャズ（5.1倍）：中山牝S2着、福島牝S1着と上り調子
3. マルセリーナ（6.8倍）：昨年桜花賞勝ち以降不振も、阪神牝S2着で復活か
4. ホエールキャプチャ（7.2倍）：昨年のクラシックは惜敗も安定感抜群。たたいて上昇
5. フミノイマージン（7.6倍）：阪神牝Sは差のない3着。重賞3勝と実績上位
   以下アプリコットフィズ（11.7倍）、ドナウブルー（14.0倍）、レディアルバローザ（23.2倍）、クィーンズバーン（24.1倍）までが30倍以下

アパパネ：落ちついて踏み込み深くリズミカルな歩様
マルセリーナ：落ちついておりトモも力強くよく見せる
アプリコットフィズ：華奢だが気合乗りよく好調そう
ホエールキャプチャ：気合乗りよくトモも力強いがやや迫力に欠けるか
フミノイマージン：外を回って勝負気配だがややテンション高め
ドナウブルー：気合乗りよく軽快な歩様

ほぼ揃ったスタートで、スプリングサンダーが後方。クィーンズバーンが好スタートから先頭。外からドナウブルー、内からホエールキャプチャが続き、エーシンハーバー、レディアルバローザなどと先団。さらにキョウワジャンヌ、マイネイサベルなどが続き、中団内にアパパネ、その後ろにマルセリーナ。後方にはフミノイマージン、アプリコットフィズ、オールザットジャズなどで、最後方がスプリングサンダー。
600mは34.4と平均ペース。ペースが落ちつき、やや掛かり気味の馬も。

4コーナーでは一団で横に広がり直線へ。
直線に入ってもクィーンズバーンが2馬身ほど離して先頭も、残り400mでホエールキャプチャとドナウブルーが並んで追い出し、残り200mを切ってこの2頭が先頭。さらにアパパネ、レディアルバローザ、エーシンハーバーなどが迫る。
残り150mを切ってホエールキャプチャが先頭に立ち、ドナウブルーはやや外によれ気味で1馬身ほど遅れる。ドナウブルーは立て直してホエールキャプチャを追うものの、なかなか差がつまらない。
3番手はアパパネがやや失速し、内をついて差してきたマルセリーナとキョウワジャンヌの差し比べ。

ホエールキャプチャとドナウブルーは内外離れて追い比べになり、ドナウブルーがじりじりと差を詰めるが、1/2馬身差まで詰めたところでゴール。
3番手はクビの上げ下げになるが、やや抜けたマルセリーナが制する。

ホエールキャプチャは、スローを見越して前に行った横山典騎手の好判断が当たった。好走はしても差されることが多かったが、前から33.8で上がれば、差せる馬はなかなかいない。休み明けをたたいて調子もアップしていた。
ドナウブルーも先行して粘ったが、直線は右によれていたように、まだ力が付ききっていない印象。マイルは合っている。
マルセリーナはメンバー最速の33.5で唯一後方から差してきたが、前も止まらず3着まで。切れる脚は示した。
アパパネは中団から33.8で差すも5着まで。最後は脚が鈍っており、昨年までの強さは見せられず。復活は厳しいか。

ホエールキャプチャは堅実で、2000mぐらいまでなら大崩しない。先行脚質で粘るタイプなので、スローペースが合う
ドナウブルーはよく走っているが、直線では外にもたれており、まだ力がつききっていないか
マルセリーナは切れるタイプで、ペースが上がるとさらによい。距離は2000mぐらいまでか
アパパネは昨年までの強さがなく、末脚も不発で復活は厳しいか