第29回 フェブラリーステークス（2012年）

1. トランセンド（1.5倍）：JRA主催のダートG1を4連勝中。ただしマイルより長いほうがよい
2. ワンダーアキュート（5.7倍）：東京大賞典でスマートファルコンとハナ差。差し脚質で展開向くか
3. エスポワールシチー（7.8倍）：一昨年の勝ち馬だが、近走は勝ちきれずどうか
4. シルクフォーチュン（14.6倍）：根岸Sを後方一気で差し切り勝ち。1400mのほうが向くか
5. ダノンカモン（15.9倍）：南部杯でトランセンドにアタマ差2着だが、やや末が甘い印象
   以下グランプリボス（21.1倍）、テスタマッタ（24.3倍）、ヤマニンキングリー（45.6倍）までが50倍以下

トランセンド：落ち着いているが気合乗りよく、トモも力強い
エスポワールシチー：気合乗りよく勝負気配。トモも力強い
ワンダーアキュート：気合乗りよいがいつもより落ち着きあり
テスタマッタ：落ちついているが気合乗りよく、トモ踏み込みもよい
ダノンカモン：ややテンション高いが入れ込んではいない
シルクフォーチュン：テンション高めでトモも浅め

ほぼそろったスタートから押してセイクリムズンがハナへ。トウショウカズン、グランプリボス、エスポワールシチーなどが先団。好スタートのトランセンドは前に行けず、外から押して300mすぎにようやく先団にとりつく。
中団にダノンカモン、ワンダーアキュート、後方にヤマニンキングリー、テスタマッタ。最後方にシルクフォーチュン、スマイルジャック。

600mは34.7と早めの流れで縦長。
トランセンドは4番手を進むが手ごたえ悪く、4コーナー手前で早くも騎手の手が動く。

やや縦長のまま直線に向くと、先頭のセイクリムズン、トウショウカズンにトランセンドが並びかけようとするが、伸び一息。その外から、ダノンカモン、ワンダーアキュート、さらにその外をテスタマッタが一気に伸びてくる。
内の先行勢は後退し、差し馬が前へ。

残り200mの手前でテスタマッタが先頭に立ち、一気に突き放す。内からダノンカモン、ワンダーアキュートも懸命に前を追うが、外を後方からシルクフォーチュンが伸びてきてゴール手前で内の2頭を交わす。

しかし先頭のテスタマッタは脚色衰えず、そのまま先頭でゴール。2着はシルクフォーチュンで、3着争いはクビの上げ下げになるが、かろうじてワンダーアキュートが制する。

2年前と同様の早めの流れになり、うまく折り合ったテスタマッタが、2年前2着の雪辱を果たす。岩田騎手とのコンビは折り合って良績が多く、手が合う印象。シルクフォーチュンは後方からの決め打ちがはまった。
トランセンドはハイペースが効いたかもしれないが、行きっぷりも本来のものではなかった。

テスタマッタは差し脚鋭く、ペースが早いほうが持ち味が生きる。距離もマイルがあっている印象
シルクフォーチュンも早い流れを差す競馬が向いているが、やや勝ちきれないタイプで1400mが向く
ワンダーアキュートは力はあるが、勝ちきれないタイプ。やや末脚甘く、平坦コースのほうが合う印象