第63回 阪神ジュベナイルフィリーズ（2011年）

1. サウンドオブハート（4.6倍）：芙蓉Sで牡馬を抑えて1着。ただし休み明けと大外はどうか
2. エピセアローム（5.3倍）：マイルの未勝利を勝った後小倉2歳S1着。距離経験ある重賞勝ち馬は1頭のみ
3. ラシンティランテ（6.5倍）：マイルの500万を圧勝し1800mも経験あり。中１週がやや不安
4. ジョワドヴィーヴル（6.8倍）：新馬は1番人気で1着。ブエナビスタの下で父ディープインパクトと良血
5. イチオクノホシ（10.1倍）：短距離を追い込んでデビュー2連勝中。距離があえば
   以下ファインチョイス（11.6倍）、アナスタシアブルー（12.0倍）、アイムユアーズ（12.3倍）、トーセンベニザクラ（15.1倍）までが20倍以下

ラシンティランテ：クビを使ってリズミカルな歩様で踏み込み深く好印象
アナスタシアブルー：雄大な馬体で毛づやよくトモも力強い
エピセアローム：気合乗りよくトモも力強い
ジョワドヴィーヴル：気合乗りよいがトモはやや甘いか
アイムユアーズ：小柄でやや迫力に欠けるが調子はよさそう
サウンドオブハート：おとなしいが歩様はしっかり

ややバラついたスタートからファインチョイスがハナへ。外からアイムユアーズが前に行くが掛かり気味にラシンティランテが交わして2番手、さらに外のサウンドオブハートも前に。アイムユアーズはやや下げて5番手で、その外にエピセアローム、その後ろにアナスタシアブルー。中団にアンチュラス、ジョワドヴィーヴル、イチオクノホシなどで、後方にトーセンベニザクラ、ガーネットチャームなど。

600mは35.8とやや遅めの流れ。一団で3コーナーから4コーナーに向かい、各馬馬なりで余裕がある印象。

直線に入ってファインチョイス、ラシンティランテ、サウンドオブハートが並んで先頭。内のファインチョイスがいったん抜け出し、サウンドオブハートが追うところに外からジョワドヴィーヴルが伸びてくる。
残り150mを切って一気にジョワドヴィーヴルが伸びて先頭。他馬とは脚色が違いぐんぐんと引き離す。そのままムチもいれずに2馬身半差をつけてゴール。
2番手はサウンドオブハートが粘るところ、じりじりと伸びてきたアイムユアーズが並んでゴール。


ジョワドヴィーヴルはブエナビスタの下で父ディープインパクトと良血も、1戦1勝で評価微妙だったが、姉同様に強い勝ち方。遅めの流れを中団から最速の上がり34.1で2馬身半差しきり、現状では抜けた存在。
アイムユアーズは好スタートから一旦下げ、直線はじりじりと伸びるがハナ差2着。ややジリ脚ぎみで、1400mのほうが合うか。
サウンドオブハートはよく粘ったが最後は力尽きた。1回使っていれば反応違ったか。

ジョワドヴィーヴルは現時点では力が抜けており、少なくとも同世代の牝馬同士なら負けそうにない
アイムユアーズは重賞で3戦連続連対となり安定感がある。ただし決め手に欠ける印象
サウンドオブハートは休み明けだがよく走っている。最初に掛かってしまったので、落ち着けばもっとよくなりそう