第12回 ジャパンカップダート（2011年）

1. トランセンド（2.0倍）：JRAのダートG1は3連勝中。勝負根性あり2連覇がかかる
2. エスポワールシチー（2.8倍）：2年前の勝ち馬で前走は久々に強いレース。復活なるか
3. ヤマニンキングリー（13.8倍）：初ダートのシリウスSが強い勝ち方。父譲りでダートも得意か
4. ダノンカモン（14.5倍）：重賞勝ちはないが南部杯アタマ差2着など堅実。距離さえこなせれば
5. ワンダーアキュート（19.0倍）：東海Sの勝ち馬で休み明けをたたいて上昇。末脚鋭い
   以下ミラクルレジェンド（20.7倍）、テスタマッタ（28.7倍）までが30倍以下

トランセンド：気合乗りよくトモも力強い。迫力を感じる。
ダノンカモン：毛づやよく好調そう。落ち着きありトモの踏み込みも深い
エスポワールシチー：元気で気合乗りよくトモも力強い
ヤマニンキングリー：トモの踏み込み深く落ち着いて周回
ソリタリーキング：トモの踏み込み深く全体によく見せる
ワンダーアキュート：チャカついて小脚を使う。気合乗りよい

ややバラついたスタートからエスポワールシチー、ニホンピロアワーズ、トウショウフリーク、トランセンドが前に行くが、外のトランセンドがやや強引にハナへ（1コーナーで内の2頭が不利を受け審議）。1馬身後ろにエスポワールシチー、トウショウフリーク。その後ろにラヴェリータ、バーディバーディなど。中団にソリタリーキング、ダノンカモン、その後方にワンダーアキュート、ミラクルレジェンド、その後ろにヤマニンキングリー。

向こう正面でややペースが落ち着き一団。1000mは1.00.8とやや遅め。
3コーナーすぎから後続の馬の騎手は手が動くが、先頭のトランセンド、半馬身差2番手のエスポワールシチー、その直後のラヴェリータは馬なり。そのまま3頭でやや離し気味に直線へ。

残り300mぐらいでトランセンドが1馬身半ほど突き放し先頭で、エスポワールシチーはやや手ごたえ悪く、内のラヴェリータが2番手に上がる。その後ろにニホンピロアワーズ、ダノンカモン続くが伸びない。
残り150mをきってもトランセンドは2馬身差をキープして、じりしり差を広げて逃げ込みを図る。

残り100mでエスポワールシチーが内のラヴェリータをなんとか差し返して2番手。そのまま決まるかと思われたところに、内を突いてワンダーアキュートが一気に伸びてくる。しかし先頭のトランセンドは脚色衰えず危なげなく連覇達成。2番手はエスポワールシチーとワンダーアキュートが並んでゴール。

トランセンドはやや強引にハナを奪い、そのまま逃げて直線は突き放す強い勝ち方。ハナに立ってからはややペースを落とし、最後まで余裕を持った走り。スマートファルコン以外は敵なしという感じ。
ワンダーアキュートはスタートでつまずいて後方からになったが、直線は内を突いて最速の上がりでハナ差エスポワールシチーを交わす。力は出したが、スタートの失敗が痛かった。
エスポワールシチーはよくがんばったが、現状では全盛期の力はないか。直線入り口でやや手ごたえが悪くなり、なんとか盛り返したが、最後に差された。

トランセンドはダートでは1,2を争う実力馬で、特に中央の馬場では強い。当面は天下が続きそう
ワンダーアキュートは力はあるがやや発揮しきれていないイメージ。末脚は鋭くハイペースは歓迎
エスポワールシチーは全盛期には及ばない印象。現時点での力は出したので、着順が今の実力を示している