第144回 天皇賞（秋）（2011年）

1. ブエナビスタ（2.8倍）：G1は5勝もここ1年は勝ちなく国内は2着続き。それでも大きく崩れない
2. ダークシャドウ（5.7倍）：毎日王冠は絶望的な位置から差し切り勝ち。東京5戦5勝と得意
3. エイシンフラッシュ（5.9倍）：天皇賞（春）2着、宝塚記念3着と復調傾向。鉄砲実績あり
4. ローズキングダム（6.6倍）：昨年のJC繰り上がりで優勝。京都大賞典59kgで圧勝
5. アーネストリー（7.3倍）：宝塚記念でブエナビスタに完勝しオールカマーも59kgで圧勝と実力上位
   以下ペルーサ（8.2倍）、トーセンジョーダン（33.3倍）、ミッキードリーム（45.4倍）までが50倍以下

アーネストリー：気合のりよくトモの踏み込み力強くよく見せる
エイシンフラッシュ：落ち着いており毛づや目立つ。トモも力強い
ブエナビスタ：いつもどおり落ち着いていて歩様も力強い。やや物見する
ローズキングダム：落ち着いているが気合乗りよい。やや細いか
ペルーサ：踏み込みは深いがやや物足りない
ダークシャドウ：ややテンション高め
トーセンジョーダン：気合は目立つがトモはやや浅め

はぼ揃ったスタートから内のシルポートがハナ。ビッグウィーク,エイシンフラッシュが先行するも2コーナーで外からアーネストリーが3,4番手へ。その後ろにローズキングダムで、その直後の中団にブエナビスタ,ダークシャドウ、さらにトゥザグローリー,トーセンジョーダン。後方にペルーサ,ジャガーメイル,ダノンヨーヨーなど。
シルポートが超ハイペースで飛ばして縦長で、1000mは56.5。

バラバラのまま引き離してシルポートが先頭で直線へ。エイシンフラッシュが2番手に上がりブエナビスタは内を突く。

馬場中央をトゥザグローリーが伸び、その外をトーセンジョーダン、その後ろからダークシャドウも伸びてくる。残り200mで先頭のエイシンフラッシュにトゥザグローリー,トーセンジョーダンが並びかけ、残り150mを切ってトーセンジョーダンが一気に先頭。
その内からダークシャドウ、少し遅れて馬群をさばいてきたブエナビスタが内から伸びるが、先頭のトーセンジョーダンも末脚を伸ばす。
ゴール前でもう一度伸びたトーセンジョーダンがダークシャドウを競り落としてレコードで優勝。
最後に外から伸びたペルーサが3着で、内から追い込んだブエナビスタは4着まで。

トーセンジョーダンはハイペースを中団後方で追走し、直線は外に出して2番目の上がりで追い比べを制する。展開,通ったコースともはまった。
ダークシャドウもよく追い詰めたが末脚わずかに及ばず。ペルーサは決め打ちの追込みがはまった。しかし勝ち負けまではいかず、やや脚を余したか。
ブエナビスタは4コーナーで内を突き、馬を交わしながら追い込むが、やや不利もあり、国内では初めて3着をはずした。

トーセンジョーダンはスピード＋スタミナを示し距離伸びても有力。ただしレコードの反動はやや心配
ダークシャドウは東京での強さを見せG1クラスの実力も示した。ただし距離伸びてどうか
ペルーサは末脚の鋭さが売りだが脚を余すことが多く位置取りは課題