第72回 菊花賞（20119年）

1. オルフェーヴル（1.4倍）：皐月賞、ダービーを勝って神戸新聞杯圧勝。3冠の期待かかる
2. ウインバリアシオン（7.8倍）：青葉賞を勝って、ダービー、神戸新聞杯2着。逆転なるか
3. トーセンラー（12.2倍）：きさらぎ賞で上記2頭に先着。セントライト記念2着で京都得意
4. フェイトフルウォー（17.1倍）：京成杯勝ちで、セントライト記念快勝して復活
5. フレールジャック（17.6倍）：デビュー3連勝でラジオNIKKEI賞1着。神戸新聞杯3着
   以下ベルシャザール（21.9倍）、サダムパテック（24.0倍）までが20倍以下

オルフェーヴル：気合のりよくトモも力強く好調そう
ウインバリアシオン：落ち着いておりトモの踏み込みも深くよく見せる
サダムパテック：落ち着いているが気合よく馬体も引き締まる
トーセンラー：ややテンション高いがトモも力強く好調そう
フレールジャック：ややテンション高いがなかなかよい
フェイトフルウォー：落ち着いているがやや気合不足か

ややバラついたスタートだがオルフェーヴルは好スタートから下げる。サンビームが押してハナもフレールジャックが掛かり気味に先頭へ。
ユニバーサルバンクやサダムパテックが続き、中団にハーバーコマンド、ベルシャザールなどで、馬群に入れてオルフェーヴル。その内にフェイトフルウォー、トーセンラー。後方にショウナンマイティなどでウインバリアシオンは最後方。
1000mは1.00.6と平均ペース。

一団のまま流れ向こう正面へ。2週目の坂の登りで外からオルフェーヴルが進出開始しトーセンラーもマークして上がっていく。
坂の下りでペースが上がりオルフェーヴルはスムーズに4,5番手で4コーナーへ。

オルフェーヴルは直線に入って、すぐに内の馬を交わして先頭。
追い出すと、そこから後続を引き離す。残り200mで3馬身ほどつけて先頭。サダムパテック、ハーバーコマンド、トーセンラーが必死に追うが、差が開く一方で残り100mで楽勝ムード。そこでようやくウインバリアシオンが鋭く追い込んでくるがオルフェーヴルは最後抑えてゴール。ウインバリアシオンは脚を余した感じで2着まで。トーセンラーがハーバーコマンドとの争いを制して3着。

オルフェーヴルはやや掛かり気味に見えたがうまく馬群に入れて折り合い、早めに抜け出して完勝で7頭目の3冠達成。力が違ったイメージ。
ウインバリアシオンは位置取りが後ろすぎ、鋭く追い込んだが脚を余した。
3着以下は最後は離される一方で、力的にも距離適性的にもかなわず完敗。

オルフェーヴルは中距離から長距離と距離不問で末脚鋭く、スピードとスタミナを兼ね備え、かなりレベルは高い。古馬混合G1でも楽しみ
ウインバリアシオンは力はあるが、後方からの脚質では勝ちきれない。もう少し自在性があれば、中距離以上で有望。
トーセンラーは3000mは長すぎたようで、中距離で鋭い末脚を活かすレースが合っている感じ

勝ち馬の力が抜けているときは、2,3着は荒れることが多いが順当だった。しかし菊花賞は近年荒れることが多く、必ずしも前哨戦の成績はあてにならない。ただし今年は力関係が明確で、実力馬がそのまま力を活かした。その見極めが大切。