第45回 スプリンターズステークス（2011年）

1. ロケットマン（1.5倍）：21戦17勝で連対率10割。今年負けなしでドバイのG1も制し、先行脚質も中山に合う
2. ダッシャーゴーゴー（6.4倍）：昨年はハナ差2位入線で、高松宮記念も4位入線と力ある
3. カレンチャン（11.2倍）：重賞3連勝中でスプリント重賞2連勝中と勢いある
4. ラッキーナイン（11.5倍）：G1 3勝の実力馬。前走のセントウルSは59kgでアタマ差2着と日本も合いそう
5. サンカルロ（16.6倍）：昨年不利ありながら3着で、今年の高松宮記念は2着とスプリントG1で上位
   以下フィフスペトル（19.3倍）、エーシンヴァーゴウ（21.0倍）までが30倍以下

ラッキーナイン：キビキビとした歩様で、気合乗りもよくトモも力強い
サンカルロ：気合乗りよく、踏み込みも深い
カレンチャン：元気よく歩き、気合乗りよい。トモの踏み込みも力強い
エーシンヴァーゴウ：トモの踏み込み力強く、全体に状態がよさそう
ダッシャーゴーゴー：馬体やトモはよいが、おとなしくやや気合不足か
ロケットマン：馬体はよいがテンションが高い

ややバラついたスタートから、内からパドトロワがハナへ。すぐ外にヘッドライナーが並びかける。ロケットマンがすぐに続き、その後ろにラッキーナイン、エーシンヴァーゴウ。中団にカレンチャン。やや離れてダッシャーゴーゴー、サンカルロ。後方にトウカイミステリー、サンダルフォンなど。
縦長の展開で、 600mは32.9と平均やや早めのペース。

3コーナーから馬群が詰まり、4コーナーは一団で回る。

直線に入ると、パドトロワが先頭も、内にややよれてラッキーナインが不利。そこへうまく外に出したエーシンヴァーゴウ、さらにその外からスムーズにコーナーを回ったカレンチャンが伸びてくる。
ダッシャーゴーゴー、サンカルロは4コーナーから直線で中にいれ、前がごちゃついてスムーズさを欠く。

残り200mを過ぎて、先頭のパドトロワにエーシンヴァーゴウ、カレンチャンが並びかけるが、その直後のロケットマンは伸び脚が今ひとつ。
残り100mで外からカレンチャンが先頭に立ち、そのまま突き放してゴール。パドトロワとエーシンヴァーゴウはクビの上げ下げも、ギリギリパドトロワが残す。

ラッキーナインの進路が狭くなったことで審議になるが、そのまま確定。

カレンチャンは連勝の勢いそのままに、中団から外をつき抜け、メンバー2番目の上がり33.8で完勝。早めにスムーズに外を上がってきて、不利を受けなかったのも勝因の一つ。1200mでは4着以下がない安定感と、重賞3連勝を含む4連勝中の勢いが生きた。
パドトロワは人気は低かったがスムーズに逃げてしぶとさを見せる。先行有利な馬場と、それを活かした安藤勝機種の好騎乗も好走の原因。
エーシンヴァーゴウは早めに仕掛けて首位争いも、ややジリ脚で、結局最後まで2着馬をかわせず。坂も響いたか。
ロケットマンは特に不利もなかったが、好位から伸びず。4コーナーから手が動き、右回りや直線の坂などが、微妙に影響したか。

カレンチャンは鋭い末脚で完勝しており、馬場を問わず力を出せるのは強み。4着以下が1回の安定感で今後の活躍も期待できる
パドトロワはスムーズに先行できるとしぶとい。鞍上の好騎乗もあったが、小回りコースでは注目要
エーシンヴァーゴウは堅実ではあるが、ややジリ脚のイメージも。決めて勝負ではやや分が悪い
ダッシャーゴーゴーは前がつまり力を出せず。サンカルロともどもスムーズならさらに上位も狙える