第61回 安田記念（2011年）

1. アパパネ（2.2倍）：G1 5勝でヴィクトリアMでブエナビスタを破る。牡馬混合のG1初勝利なるか
2. ダノンヨーヨー（5.1倍）：昨年のマイルCSはクビ差2着で、上がりは常に33秒台と切れる
3. スマイルジャック（9.8倍）：昨年の安田記念3着で、最後の直線が長いマイルは得意
4. シルポート（11.9倍）：マイラーズCを逃げ切り京王杯SCはハナ差2着と好調維持
5. ストロングリターン（11.9倍）：京王杯SCをハナ差差しきり勝ち。東京のマイルは合う
   以下ジョーカプチーノ（18.0倍）、ビューティーフラッシュ（25.6倍）、クレバートウショウ（27.2倍）、リアルインパクト（29.3倍）までが30倍以下

ストロングリターン：元気でキビキビした歩様。トモの踏み込みも力強く好印象
ダノンヨーヨー：ややテンション高いが馬体は迫力あり、トモの踏み込みもよい
シルポート：落ちついていて、毛づやもよい。歩様もしっかり
アパパネ：リズミカルにクビを使って歩き悪くないが、やや覇気が足りないか
リアルインパクト：踏み込みが力強く印象度は高い
スマイルジャック：軽快な歩様で毛づやもよく、調子は良さそう
リディル：落ちついているが気合乗りはよい。ややこじんまりしているか

ほぼ揃ったスタートから、ダノンヨーヨーが2,3馬身遅れる。内からシルポートがゆっくりとハナへ。ジョーカプチーノ，リアルインパクト，クレバートウショウなどが先団。その後ろにビューティーフラッシュ、その内にアパパネ、その後ろのリルダヴァルなどが中団。後方にストロングリターン，スマイルジャックなどがいて、最後方にダノンヨーヨー，エーシンフォワード。

600mは33.9と平均からやや早めのペース。
縦長であまり馬群が詰まらないまま、3コーナーから4コーナーへ。

直線はシルポートが1馬身半ぐらい離して先頭でジョーカプチーノが2番手。その後ろは横に広がり、内から3,4頭目をリアルインパクト、その外のやや後方にアパパネ、その内にストロングリターンなどが迫る。

残り200mぐらいで、リアルインパクトがシルポート，ジョーカプチーノをとらえて先頭。その後方のアパパネはやや手ごたえが悪く、その内をストロングリターンが懸命に伸びてくる。外をスマイルジャック、さらに後方をダノンヨーヨーも伸びてくるが、脚色はいまひとつ。

残り100mを過ぎてリアルインパクトがジョーカプチーノを振り切り、そこにストロングリターン、さらにスマイルジャックも迫る。しかしリアルインパクトがストロングリターンをギリギリ抑えて1着でゴール。
スマイルジャックもよく伸びたが3着まで。

リアルインパクトは軽量を活かして先行。早め先頭から最後は後続に迫られるが、ギリギリ振り切って1着。ジリ脚を、早め先頭の積極策と軽量で補って、G1となってからは初めての3歳馬による制覇。
ストロングリターンは鋭い末脚でよく追い込むも、ギリギリ交わせず惜しい2着。近走の好成績の勢いを生かした。
スマイルジャックは外からよく伸びたが、昨年と同じ3着まで。G1を勝ちきるには、やや足りない印象。
アパパネは、前走が目一杯で、疲れがあったか。一生懸命走るので、連続の好走は難しいタイプ。

リアルインパクトは底を見せていなかったが勝ちきれない成績で、今回は54kgも効いたか。マイルは向くが、ややジリ脚のイメージも
ストロングリターンは馬群をぬって鋭い末脚を披露。勝負根性あり、マイル前後の早い流れのレースは合う
スマイルジャックは末脚よいが、勝ちきれない。G1では恵まれないと厳しいか
アパパネは狙ったレースは強いが、目一杯の競馬をするタイプで、連続しての好走は難しいか