第78回 日本ダービー（2011年）

1. オルフェーヴル（3.0倍）：東京の皐月賞を3馬身差で快勝。重実績もあり
2. サダムパテック（6.0倍）：G1は人気で負けているが堅実。血統的に距離がどうか
3. デボネア（7.8倍）：勝ちきれないが堅実。デットーリ騎乗で人気に
4. ナカヤマナイト（8.8倍）：共同通信杯はしぶとい勝ち方。たたき2走目で上昇
5. トーセンレーヴ（13.5倍）：ブエナビスタの半弟と良血。執念の連闘で出走権獲得
   以下コティリオン（13.6倍）、トーセンラー（15.8倍）、ベルシャザール（18.5倍）までが20倍以下

ほぼ揃ったスタートから、内のオールアズワンがハナへ。外のノーザンリバーが2番手。ユニバーサルバンク，トーセンレーヴ，ベルシャザールなどが先団。トーセンラー，サダムパテックなどが中団で、その後ろにデボネア，ナカヤマナイト、さらにオルフェーヴル，クレスコグランドが追走し、後方にウインバリアシオン，コティリオンなど。

1000mは1.02.4。不良馬場のためバラバラの縦長の展開で、オールアズワンは向こう正面では5馬身ほど離して逃げる。

オルフェーヴルは中団後方を追走して、4コーナー手前で外に出すが、直線入り口で集団が一気に横に広がり、前がふさがれる形になる。
直線に入って、オールアズワンが3馬身ほどの差で逃げ込みを図るが、ショウナンパルフェ，トーセンラー、さらにベルシャザールなどが迫る。
オルフェーヴルは、外のナカヤマナイト、内のサダムパテックに挟まれるが、なんとかこじ開け、残り250mを切って一気に伸び、残り200mの手前で早くも先頭。後続が末脚を失う中、後方から外を伸びてきたウインバリアシオンとのマッチレースとなる。

2頭で抜け出すが、脚色がいっしょになり、差はつまらない。最後はオルフェーヴルが再び突き放すように先頭でゴールイン。2着はウインバリアシオン。かなり離れて3,4着はベルシャザール，ナカヤマナイトが粘り、クレスコグランドが最後に追い込んでくるも5着まで。

オルフェーヴルは後方で折り合い、直線は前が詰まるもこじ開けて、そこからは一気に先頭に立ち押し切る。重でも強さを見せた。
ウインバリアシオンも重は苦にせず、後方から最速の上がりで2着に好走。2頭だけが上がり34秒台の脚を使い、重適性の高さを見せた。
ベルシャザール，ナカヤマナイトは最後は脚があがるも、なんとか粘って上位をキープ。クレスコグランドはいい伸びを見せたが、すでに決着したあと。

オルフェーヴルは馬場状態に関わらず素晴らしい末脚を発揮しており強い。ただし今回の激走の反動がやや心配
ウインバリアシオンも馬場は気にせず、距離伸びてよさそう。東京のような直線が長いコースが合うイメージ
ベルシャザールは堅実なタイプで、切れないが粘り強い。ナカヤマナイトも力はあるが、G1ではやや厳しいか