第72回 オークス（2011年）

1. マルセリーナ（2.2倍）：負けたのはレッドデイヴィス，オルフェーブルだけで、末脚よく桜花賞の勝ち方もよい
2. ホエールキャプチャ（3.0倍）：阪神JF，桜花賞とG1では2着続きも、末脚よく力はある
3. グルヴェイグ（10.4倍）：500万下を勝ったばかりだが、ディープインパクトとエアグルーヴの娘と超良血
4. ハブルバブル（10.9倍）：距離伸びたほうが成績がよく、フラワーCも桜花賞3着のトレンドハンターに僅差
5. バウンシーチューン（15.8倍）：重のフローラSを最速の上がりで制し、末脚は切れる
   以下マイネイサベル（35.8倍）、エリンコート（37.2倍）、ピュアブリーゼ（39.8倍）までが40倍以下

マルセリーナ：落ちついているが適度の気合で、トモの踏み込みも深く、よく見せる
デルマドゥルガー：落ちついていてトモも力強く復調気配
ホエールキャプチャ：気合乗りよく馬体に張りがあって、トモの踏み込みも力強い
グルヴェイグ：気合乗りよく毛づやもよく、良血らしく好馬体
ハブルバブル：ややテンションが高く気負いを感じる。馬体は悪くない
バウンシーチューン：小脚を使ってテンション高い
エリンコート：落ちついていて長距離はよいか

ややバラついたスタートで、ホエールキャプチャが2馬身ほど出遅れる。ライステラスが前に行くも、外からピュアブリーゼが一気にハナへ。シシリアンブリーズ3番手。その後ろにハブルバブル、中団の前にスピードリッパー、中央にエリンコート、その後ろにデルマドゥルガー、メデタシ。後方にホエールキャプチャ、グルヴェイグ。それらをマークするようにマルセリーナは後方から3,4番手。その後ろにバウンシーチューン。

1000mが1.00.7と、平均やや遅めの流れ。かなりの縦長でバラバラの展開。
前の3頭がやや離して飛ばす。3コーナー過ぎから後続も差をつめるが、ピュアブリーゼは余裕の脚色で、そのまま直線へ。

4コーナーでホエールキャプチャは内をつき、マルセリーナは外を回す。

残り400mをきって、2馬身半ほど引き離してピュアブリーゼが先頭をキープ。そこへスピードリッパーとエリンコートが並んで差してくるが、残り250mぐらいでエリンコートが左によれて、スピードリッパーに接触（審議）。その外2馬身後方にホエールキャプチャ、さらに外をマルセリーナも追い込んでくる。
残り100mでもまだピュアブリーゼが粘って先頭だが、エリンコートが1馬身差まで詰め寄り、さらにホエールキャプチャも迫る。マルセリーナは、やや絶望的な位置。

残り50mでエリンコートがピュアブリーゼを捉えて先頭に立ち、そのまま1着でゴール。ホエールキャプチャも迫ってくるが、最後は脚色がいっしょになり、3着まで。

エリンコートは、父デュランダルから短距離向きとも思われたが、雨で馬場が悪化する中、うまく抜け出して優勝。タイムも優秀で、連勝中の勢いを見せた。
ピュアブリーゼは決して遅くないペースで逃げ、ゴール直前まで粘る。切れないがバテない特徴を上手く生かす。
ホエールキャプチャは後方から内をついて上手く抜けてきたが、馬場悪化の影響もあり、ぎりぎり差しきれず。マルセリーナは後方から大外を回したのも効いたか、やや離れた4着まで。

エリンコートは中距離向きのイメージ。ただし信頼性はやや低く、勢いに乗ったときが狙い目
ピュアブリーゼは切れる脚がない分スタミナを生かした先行が合う。
ホエールキャプチャ、マルセリーナは馬場悪化で末脚発揮できず。良馬場なら違ったか