第6回 ヴィクトリアマイル（2011年）

1. ブエナビスタ（1.5倍）：G15勝で4着以下は海外の1戦だけで安定。末脚鋭く、東京も得意。昨年より状態よい
2. アパパネ（4.1倍）：昨年の牝馬3冠で本番はきっちりと勝つ。前哨戦を4着して、変わり身ありそう
3. レディアルバローザ（11.7倍）：前走の中山牝Sで完勝。いよいよ本格的の兆し
4. アニメイトバイオ（24.7倍）：昨年のローズSを勝ち、秋華賞2着など4歳牝でも力上位
5. アプリコットフィズ（33.2倍）：近走は不振だが、クイーンCを勝つなど東京のマイルは得意
   以下ショウリュウムーン（37.2倍）、オウケンサクラ（45.4倍）、ワイルドラズベリー（48.3倍）、アンシェルブルー（49.9倍）までが50倍以下

ブエナビスタ：落ちついているが気合乗りよく、トモも力強く馬体のハリもよい
アパパネ：元気でリズミカルな歩様。毛づやのよさも目立ち、トモも力強い
レディアルバローザ：リズミカルな歩様でトモの踏み込みも深く、迫力ある馬体
アニメイトバイオ：気合乗りよくリズミカルに歩き、トモも力強い
グランプリエンゼル：大きく外を回り、リズミカルで気合乗りよく、印象度は高い
ショウリュウムーン：ややテンション高めで、馬体はよいがもう少し落ち着きが欲しい

揃ったスタートからオウケンサクラが押してハナへ。エーシンリターンズ，レディアルバローザ，コスモネモシンなどが先団で、その内にグランプリエンゼル。中団にショウリュウムーン、外にアパパネ、それをマークするように2馬身ほど後方にブエナビスタ。さらにアニメイトバイオ，ワイルドラズベリー，スプリングサンダーなど。

3コーナーではオウケンサクラが5馬身ほど離して逃げ、600mは33.5秒と早めのペース。
後続集団は4コーナーにかけて徐々にまとまってくるが、オウケンサクラは3馬身ほど離して最後の直線へ。

直線に入ると、好位にいたレディアルバローザがじりじりと伸びて、残り300mぐらいでオウケンサクラを交わして先頭。その後ろにグランプリエンゼルも迫る。
その外をアパパネ、さらに2馬身差でブエナビスタが追い込んでくる。坂でアパパネの伸び脚目立ち、ブエナビスタも徐々に差をつめてくるが、一気にはつまらない。

残り100mぐらいで先頭のレディアルバローザにアパパネが並びかけ、馬体を離したままで先頭争い。そこに坂を上ってブエナビスタが迫ってくる。
ゴールまで50mをきってアパパネが先頭に立ち、ブエナビスタがようやく並びかけてくるが、クビ差まで迫ったところがゴール。さらにクビ差でレディアルバローザが続き、グランプリエンゼル以下は、やや離れた。

アパパネは中団でブエナビスタにマークされるも、早めに抜け出してよく伸び、ブエナビスタの最後の追い込みを凌いで1着。牝馬としては最速でのG1 5勝目を達成。積極的なレース運びも効いたが、マイル適性はブエナビスタよりも上だった印象。
ブエナビスタは中団後ろでアパパネをマークするように追走し、直線は外に出してメンバー1の上がりで追い込むがクビ差及ばず。時計も早く力は出したが、マイル適性でやや負けたか。
レディアルバローザはハイペースを先行してよく粘ったが、上位2頭の切れにやや及ばず。しかしG1馬2頭にクビ差は立派。ようやく本格化か。

アパパネはマイル適性の強さを示した。オークスを勝っているが、本質的には2000mまでがよさそう
ブエナビスタはよく伸びているが、やはりマイルは短い印象。2000m以上がよい。しばらく勝っておらず、次走が試金石
レディアルバローザは本格化した感じ。マイルから2000mがよいか