第71回 皐月賞（2011年）

1. サダムパテック（2.5倍）：東スポ杯圧勝で、1番人気の朝日杯4着も弥生賞1着。堅実
2. ナカヤマナイト（5.9倍）：新馬以外すべて連対で共同通信杯は内から抜けて1着。休み明けどうか
3. ペルシャザール（7.9倍）：ホープフルS勝ちでスプリングSしぶとく2着。先行力あり
4. オルフェーヴル（10.8倍）：重賞で好走。スプリングSは鋭い末脚で差しきり1着。
5. トーセンラー（12.1倍）：きさらぎ賞で鋭く伸びて1着。休み明けがどうか
   以下ダノンミル（15.7倍）、ステラロッサ（17.0倍）、ダノンバラード（18.9倍）までが20倍以下

ベルシャザール：雄大な馬体で迫力あり、気合乗り，毛づやもよく体調はよさそう
オルフェーヴル：気合乗りよくトモの踏み込みも深いが、もう少し力強さが欲しいか
サダムパテック：気合乗りよくトモも力強く、前走同様によく見せる
ステラロッサ：落ちついておりトモの踏み込みも深いが、もう少し気合乗り欲しいか
ナカヤマナイト：ややテンション高く、もう少し力強さが欲しいが、馬体はよい
デボネア：気合乗りよいが、やや力強さに欠ける印象
トーセンラー：かなり細く見えるが、元気でキビキビした歩様はよい

ややバラついたスタートで、サダムパテックが1馬身ほど出遅れる。1枠のステラロッサ、ダノンバラードが好スタートから前へ行くも、エイシンオスマンがハナへ。ベルシャザールは掛かるのを懸命に抑えながら2番手。ステラロッサ、ダノンバラード、プレイなどが先団。
その後ろの中団の内に抑えながらサダムパテック。その外にナカヤマナイト、ダノンミル。それらをマークするように、2馬身差でオルフェーヴル、リベルタス。その後ろにトーセンラー、デボネア。最後方にノーザンリバー、オールアズワン。

向こう正面でエイシンオスマンが4,5馬身離して逃げ、全体に縦長。1,000mは1.00.3と平均からやや遅めの流れ。

エイシンオスマンは4コーナー手前でペースを落とし、直線に入ると馬群は一団で横に広がる。ベルシャザールがやや前に出て、外のプレイと追い比べ。しかしエイシンオスマンも粘る。
外に出したオルフェーヴルが、ダノンバラード、ナカヤマナイトと並んで差してくるが、オルフェーヴルが一気に伸びて、残り200mで先頭。内のベルシャザールなどが後退する中、やや前が詰まったサダムパテックが、残り100mを切ってようやく内から鋭く伸び、ダノンバラードをかわして2番手に上がる。

しかしオルフェーヴルは最後まで脚色衰えず、3馬身差の圧勝でゴール。サダムパテックもよく伸びて2着。ダノンバラードが粘って3着で、最後に伸びてきたデボネアが4着。ここまでがダービーの優先出走権を確保した。

オルフェーヴルはスタミナと切れる脚を活かして、早め先頭で圧勝。距離が伸びてさらに良さが出た印象で、ダービーも有力。
サダムパテックはやや前が詰まったのもあるが、伸びたのは最後の100m。やや反応が悪いのが気になる。
ダノンバラードは切れないが、よく粘って3着。次走は上がり目がありそうだが、上位2頭とは差がある印象。
デボネアもよく伸びたが、やや足りないか。

オルフェーヴルは血統的にも距離が伸びてさらによさそう。3馬身差の勝ちは力差を見せた感じで、相手は別路線組か
サダムパテックは1800〜2000mが合うイメージで、距離延長はどうか。ただし東京は合う
ダノンバラードは上がり目見込めるも、あまり切れるタイプではなく、脚の使いどころが難しいか
デボネアはバテずに伸びており、脚質的には東京はよいタイプ