第28回 フェブラリーステークス（2011年）

1. トランセンド（3.5倍）：昨年のJCダート勝ち馬だが、逃げ脚質で先行馬多いのも不安
2. セイクリムズン（5.1倍）：根岸Sを後方から強い勝ち方。重賞連勝で安定感あるが距離どうか
3. フリオーソ（5.5倍）：昨年の地方の年度代表馬だが、中央の時計の早いダートとの相性はどうか
4. バーディバーディ（7.3倍）：東京得意で重賞で好走するが、やや詰めの甘さもある
5. ダノンカモン（7.6倍）：重賞勝ちはないが、根岸S2着など堅実で東京もマイルも得意
   以下シルクメビウス（10.4倍）、マチカネニホンバレ（13.4倍）、オーロマイスター（24.0倍）、コスモファントム（27.7倍）までが30倍以下

フリオーソ：落ちついているが気合乗りよく、トモの踏み込みも力強い
マチカネニホンバレ：踏み込み力強く、気合乗りもよく、よく見せる
ダイシンオレンジ：首を使ってリズミカルな歩様で、トモも力強い
セイクリムズン：落ちついておりトモの運びもよいが、物見をしてやや集中力に欠けるか
トランセンド：落ちついており、首を使って元気な歩様
ダノンカモン：気合乗りよく元気だが、もう少しトモに力強さが欲しいか
バーディバーディ：やや気合乗り良すぎるが、馬体のつくりはよい

ほぼ揃ったスタートから、トランセンドが押してハナへ。セイクリムズン掛かり気味に並びかけるが抑え、外からマチカネニホンバレが2番手へ。ダイシンオレンジ、バーディバーディなども先団。その後ろ中団にダノンカモンなど。後方集団にシルクメビウス、フリオーソなど。

600mが35.7と平均やや早めのトランセンドのペース。
3コーナー過ぎからトランセンドにマチカネニホンバレが外から並びかけ、2頭で並んだまま4コーナーへ。後続もつめてきて、4コーナーは一団。

直線の入り口でトランセンドがマチカネニホンバレを1馬身突き放して先頭。マチカネニホンバレも必死に食い下がる。

残り400mを切って、後ろの馬群からバーディバーディが抜け出し、前の2頭を追う。その後ろからダノンカモンもじりじりと差をつめ、さらに後方から外をフリオーソが追い込んでくる。
残り100mでマチカネニホンバレがいっぱいになり、バーディバーディが2番手に上がるも、トランセンドは末脚衰えず、2馬身差で先頭。
残り50mぐらいでフリオーソが猛然と追い込んできて、ゴール直前でバーディバーディを捉えるも、トランセンドまではとどかず。1 1/2馬身差つけて、トランセンドが逃げ切って優勝。

トランセンドは途中からマチカネニホンバレにからまれて厳しい展開も、積極的に動いて競り落とし、フリオーソの強烈な追い込みも寄せ付けずにG1を連勝。東京で逃げ切ったことは価値がある。
フリオーソは出負けしたこともあり、今までと一転して追い込み、鋭い末脚を見せて2着。能力の高さを示した。
バーディバーディはいったん2番手に上がるも、末の甘さを見せて3着。

トランセンドは絡まれながらも逃げ切り、マイペースで先行できるとかなり強い。現時点ではダート中距離では1番
フリオーソは軽い馬場も慣れない展開も克服し、さらに充実。脚質も広がり、さらに活躍が期待できる
バーディバーディは力はあるが、G1ではどうしても末の甘さが出る。差す競馬の方が合うか