第142回 天皇賞（秋）（2010年）

1. ブエナビスタ（2.2倍）：すでにG1を4勝するも、牡馬混合G1は2着2回。ここでは実績最上位
2. アーネストリー（4.9倍）：G1勝ちはないが、宝塚記念3着、札幌記念完勝と力をつけてきた
3. シンゲン（8.3倍）：11ヶ月ぶりのオールカマーを快勝。東京得意が魅力
4. ペルーサ（8.9倍）：青葉賞完勝で3歳でも力はあるが、出遅れ癖が不安
5. ジャガーメイル（14.6倍）：天皇賞（春）で初G1制覇。やや距離短い感じもあるが東京得意。
   以下アリゼオ（24.9倍）、エイシンアポロン（26.6倍）、スーパーホーネット（27.6倍）、キャプテントゥーレ（28.4倍）までが30倍以下

ブエナビスタ：落ち着きがあ踏み込みも力強く好調そう
アーネストリー：気合乗りよく、踏み込みも深い
ペルーサ：適度な気合で深い踏み込みとリズミカルな歩様は目立つ
ジャガーメイル：トモの踏み込み力強く、よく見せる
アリゼオ：適度な気合で踏み込みも深い
スーパーホーネット：気合乗りよく元気
シンゲン：小脚を使い、ややチャカつく

ほぼ揃ったスタートだが、ペルーサが1馬身ほど出遅れる。内からオウケンサクラが出るも、かわしてシルポートが先頭。アーネストリー、キャプテントゥーレなどが先団。その後ろの中団外にアリゼオ、内にブエナビスタ。その後ろにシンゲン、ネヴァブション。後方にジャガーメイル、ショウワモダンがいて、最後方にスーパーホーネット、ペルーサ、アクシオン。

淡々とした流れで、1000mが59.1秒と平均からやや遅めの流れ。
4コーナー手前から徐々に馬群がつまるも、シルポートが2馬身ほど離して先頭で直線へ。

オウケンサクラ、キャプテントゥーレがシルポートに迫るところ、その外の空いたスペースをついて一気にブエナビスタが加速。残り300mをきったあたりで早くも先頭に立つ。その外からアーネストリーも必死に追うが、一気に離される。
残り200mぐらいで、ブエナビスタは2馬身ほど後続を突き放して独走体勢。2番手はオウケンサクラをかわしてアーネストリーが立つ。

残り100mぐらいで、ようやくエンジンがかかった感じでペルーサが一気に追い込んできて、アーネストリーを交わして先頭を追う。
しかしブエナビスタはすでに3馬身ほどのセーフティリードで、ムチも入れずに余裕で先頭ゴール。伸びたペルーサが2着で、アーネストリーは3着確保。

ブエナビスタは、春はドバイの疲れで体調が今ひとつもG1で勝ち負けしていたが、休養で体調が戻り、真の力を出した感じ。中団から早めに末脚を活かして、後続を封じたスミヨンの騎乗も見事。
ペルーサは後方から唯一33秒台の末脚で追い込むも、すでに勝負は決したあと。ただし力の片鱗は見せた。
アーネストリーは先行してギリギリ3着確保。ただし同じく先行したオウケンサクラが4着に粘っており、物足りない印象。

ブエナビスタはほぼ現役最強を証明。JC、有馬記念も経験済みのコースであり有力
ペルーサは実力があることを見せ付けた。距離がのびてさらによさそうだが、出遅れは不安
アーネストリーは案外だったが、前走から間隔があいていたので、次走は巻き返しを期待