第60回 安田記念（2010年）

1. リーチザクラウン（4.0倍）：ダービー2着などクラシックで活躍。掛かりやすくマイルが合う
2. トライアンフマーチ（6.9倍）：皐月賞2着など重賞は未勝利も2着3回。末脚鋭い
3. キャプテントゥーレ（7.2倍）：2年前の皐月賞馬。先行してしぶとく、安定感ある
4. ビューティーフラッシュ（9.7倍）：香港でマイルG1好走。G1は1勝も5歳で伸びしろあり
5. スマイルジャック（10.5倍）：2年前のダービー2着馬も、マイル路線で好走
   以下スーパーホーネット（12.1倍）、フェローシップ（13.0倍）、ショウワモダン（13.9倍）、エーシンフォワード（17.4倍）、ファリダット（18.7倍）までが20倍以下

スマイルジャック：気合乗りよくトモの踏み込み深く、全体的によく見せる
トライアンフマーチ：深い踏み込みで馬体もよく見せ、調子よさそう
マイネルファルケ：馬体の作りよく、トモも力強い
スーパーホーネット：気合乗りよく、力強い歩様。完歩小さいのはいつもどおり
リーチザクラウン：気合乗りよく落ち着いていて、馬体もよい

ほぼ揃ったスタートで、ローレルゲレイロが好スタートからハナへ。やや遅れたコンゴウリキシオーが懸命に押して、300mぐらいでようやく先頭。アルマダ、トウショウカレッジなどが先団。中団の内にウオッカで、ほかにライブコンサート、サイトウィナーなど。その後ろにディープスカイ、スーパーホーネットなど。後方にスズカコーズウェイ、カンパニー、スマイルジャックなどで、最後方にファリダット。

600mは33.4とハイペース。
縦長で進み、そのまま4コーナーを回って直線へ。

直線に入るとエーシンフォワードが突き放し、その外をトライアンフマーチ、キャプテントゥーレが伸びてくる。さらに内をスマイルジャックの差してくるが、リーチザクラウンは手ごたえ悪く後退。

外からはショウワモダン、さらに大外をスーパーホーネットも追い込んでくる。
残り200mでもまだエーシンフォワードが1馬身ほど抜けているが、まずトライアンフマーチが並びかけ、さらに内からスマイルジャックがするすると伸びてきて先頭をうかがう。しかし外のショウワモダンも鋭く伸びてきて、スマイルジャックと内外離れて先頭争い。

残り50mをきったところで、ショウワモダンがぐっと伸びて先頭に立ち、そのまま1着でゴール。
最後方から伸びてきたスーパーホーネットと内のスマイルジャックが並んだところがゴール。

ショウワモダンは中団外を追走し、直線に向いたところで外に出して一気に伸びる。同位置にいたスマイルジャックは内をつくが、外差しが効く馬場でもあり、外を伸びたショウワモダンの勝ち。連勝の勢いでG1制覇。レコードに0.3秒差のタイムも優秀。
スーパーホーネットは後方から、メンバー2位の上がり34.2で追い込んでくるが、ぎりぎり2番手に上がったところがゴール。4回目のG1 2着。
スマイルジャックは内からよく伸びたが、3着まで。内外の差が影響したか。
リーチザクラウンはもまれ弱いのか、馬群の中で後退して14着と大敗。

ショウワモダンは急に強くなった印象。ただし時計も水準以上で、3連勝はフロックではない。秋に注目
スーパーホーネットは8ヶ月の休み明けから3戦目でようやくの復活。まだ衰えなく活躍しそうだが、年齢的にそろそろG1は厳しいか
スマイルジャックはムラ駆けだが末脚は堅実で、ペースと乗り方次第では活躍もあり得る
トライアンフマーチはやや勝負弱い印象で、脚の使いどころが難しそう
リーチザクラウンは意外ともまれ弱く、馬群から離したほうがよいが、乗り方が難しい