第5回 ヴィクトリアマイル（2010年）

1. ブエナビスタ（1.5倍）：G13勝で4着以下なく安定。末脚鋭いが脚質が広がり先行もできる
2. レッドディザイア（5.7倍）：ブエナビスタには1勝2敗だが、負けても着差はわずか。ドバイで1勝1敗
3. ラドラーダ（11.2倍）：東京のマイルはベスト。前走で初めて着外も底を見せていない
4. ブロードストリート（13.5倍）：昨年のローズSでレッドディザイアを破り力はある
5. プロヴィナージュ（26.2倍）：先行力あり、近走堅実でマイルもあっている
   以下アイアムカミノマゴ（27.6倍）、ミクロコスモス（30.6倍）までが40倍以下

ブエナビスタ：落ちついているが気合乗りよく、トモもしっかりとしてよく見せる
レッドディザイア：ややテンション高いが、踏み込み深く歩様も力強く好印象
アイアムカミノマゴ：落ちついて周回し、迫力ある馬体でトモの踏み込みも深い
ミクロコスモス：落ちついていて歩様もしっかりして好印象
プロヴィナージュ：ややテンション高いが、馬体のつくりはよい
ヒカルアマランサス：トモの踏み込みしっかりしていて、落ち着きあるのもよい
ラドラーダ：元気よいがややテンション高いか。トモはしっかりしていて毛づやもよい

揃ったスタートからベストロケーション、ブラボーデイジーが前へ。ベストロケーションが逃げ、プロヴィナージュ、ヒカリアマランサスなどが先行。中団にブロードストリート、アイアムカミノマゴ。その後ろにレッドディザイア、ニシノブルームなどがつけて、後方集団の前のほうにブエナビスタ、その後方にラドラーダ、ミクロコスモスなど。

600mは33.8秒と早めのペース。前3頭ぐらいが引っ張り、中団に大きな集団が縦長に続き、さらに後方手段も縦長。
4コーナー手前で徐々に各馬追い出し、中団以降は固まってくる。

直線に入ってベストロケーション、ブラボーデイジーが並んで抜け、後方は横に広がって懸命に追う。ブエナビスタは4コーナーで外に出し、後方から7,8番手から追い上げ体勢。しかし前残りの馬場で、内が伸びるため、なかなか前との差が詰まらない。

残り200mでブラボーデイジーが先頭。2番手で内にプロヴィナージュ、外をヒカルアマランサス、ワンカラットが伸び、さらに2馬身差で外をレッドディザイア、ブエナビスタが追い込んでくる。
残り100mでブエナビスタがレッドディザイアを振り切り、さらにゴール直前で内から先頭に立ったヒカルアマランサスと、最後は内外離れていっしょにゴール。クビ差、差しきって1着。
1馬身離れて、ニシノブルームーン、レッドディザイア、さらに3頭が並んでゴールと上位は接戦。

早めの流れとなったが、馬場は前残り傾向。そこをブエナビスタは後方から追い込んでクビ差1着と力を示した。ただし勝ちタイムはNHKマイルCより1秒遅く、また上がりもミクロコスモスに0.2秒劣る33.5で、実態は辛勝。やはり遠征の疲れがあったか。
ヒカルアマランサスは好位からうまく伸びたが、クビ差及ばず。ニシノブルームーンはブエナビスタの直後から同じ上がりで3着確保。ともにマイル適性が出たか。
レッドディザイアは最後よく伸びたが、距離が足りない印象。また遠征の疲れも少しあったか。

ブエナビスタはよく伸びて勝ったが、やや調子を落としているか。今後のローテーションに注目
ヒカルアマランサスは先行力と末脚をよく活かしたが、やや詰めが甘い印象も
ニシノブルームーンは長めの距離を使ってきたが、マイルのほうが合うか