第15回 NHKマイルカップ（2010年）

1. ダノンシャンティ（2.6倍）：共同通信杯2着、毎日杯余裕の1着でマイルも合いそう
2. サンライズプリンス（2.7倍）：NZTを大外を克服して好タイムで余裕の1着
3. リルダヴァル（6.0倍）：2歳時に好タイムで良績。徐々に復活のきざし
4. エイシンアポロン（11.5倍）：朝日杯2着、弥生賞2着など堅実。皐月賞大敗の影響は
5. ダイワバーバリアン（20.1倍）：NZTは最後差し返して2着。上がりも勝ち馬と同じ
   以下ガルボ（26.6倍）、コスモセンサー（34.5倍）までが40倍以下

ダノンシャンティ：ややテンション高いが、毛づやよくトモもしっかりしていて好調そう
リルダヴァル：気合乗りよくトモの踏み込みも力強く、よく見せる
エイシンアポロン：気合乗りよく歩様もスムーズでわりとよく見せる
ダイワバーバリアン：元気でキビキビ歩き、気合乗りのよさが目立つ
サンライズプリンス：ややテンションが高いが、トモの感じも悪くない
レト：トモの踏み込み深く、気合乗りもよい

揃ったスタートから、厳しい先行争いの中、外から押してエーシンダックマンが先頭。コスモセンサー、サンライズプリンス、キングレオポルドがその直後の先団を形成。ややあいてエイシンアポロン、ダイワバーバリアン、リルダヴァルなどが固まって中団。その後ろはややばらけて、レト、キョウエイアシュラなどがおり、後方にダノンシャンティ、エーシンホワイティなど。

600mは33.4秒とハイペース。逃げるエーシンダックマンを直後で追走するサンライズプリンスなどに対して、5番手以降の馬はやや離れて、人気のダノンシャンティは後方から3番手。

4コーナーを回ってから、ようやく馬群がつまり、残り400mをきってサンライズプリンスが先頭。その外を、やや離れた5,6番手にいたダイワバーバリアンが伸びてくる。さらにその外をリルダヴァルがじりじり伸びるところ、後方から4コーナーで外を回したダノンシャンティが一気に追い込んでくる。
残り100mで、内で粘るサンライズプリンスをダイワバーバリアンが交わしたところに、ダノンシャンティが鋭く伸びてきて、残り50mをきって一気に先頭。そのまま押し切って先頭でゴール。

2着はダイワバーバリアンで、3着はゴール直前でサンライズプリンスを交わしたリルダヴァルが上がる。

ダノンシャンティは、ハイペースを後方3番手から上がり33.5で追い込んで、1.31.4の驚異的な日本レコードで優勝。スピードがあり、かつ鋭い末脚の持ち主であることを示した。
ダイワバーバリアンは中団から早めに抜け出し、メンバー4位の34.5で上がったが、勝ち馬の切れに屈した。
リルダヴァルもメンバー3位の上がり34.4でよく差してきたが、4コーナーで位置取りを悪くしたのが響いたか。
サンライズプリンスは先行馬で唯一よく粘ったが、ハイペースの逃げ馬について行き過ぎたか。さすがにペースが早く、最後は失速。

ダノンシャンティは1800mの実績もあり中距離は問題ない。ただし父フジキセキの産駒はマイラー色強く、距離伸びてどうか
ダイワバーバリアンはハイペースを上手く中団から伸びたが、もう少し距離があったほうがよいか
リルダヴァルは力もあり復活傾向だが、やや決め手には欠けるイメージ