第27回 フェブラリーステークス（2010年）

1. エスポワールシチー（1.7倍）：昨年の最優秀ダート馬でG1 3連勝中。先行馬多いのが不安
2. サクセスブロッケン（6.4倍）：昨年の勝ち馬で、東京大賞典も制する。
3. レッドスパーダ（9.3倍）：ダートは初も血統的にはよい。東京新聞杯を勝って勢いに乗る
4. リーチザクラウン（9.5倍）：クラシック無冠に終わり、マイル路線に新境地
5. テスタマッタ（13.0倍）：Jダートダービーを制し、その後不振も川崎記念3着と復調
   以下グロリアスノア（15.1倍）、スーニ（26.6倍）、ローレルゲレイロ（34.0倍）までが40倍以下

サクセスブロッケン：馬体、毛づやよく、踏み込み力強く好印象
グロリアスノア：脚が長く、馬体のつくり、気合乗りよい。
レッドスパーダ：元気に歩き、気合乗り、毛づやよく調子よさそう
エスポワールシチー：落ち着きあり馬体もよいが、踏み込みはやや浅め
テスタマッタ：リズミカルな歩様で元気よく、よく見せる
リーチザクラウン：やや小さくまとまった感じで、印象は今ひとつ

揃ったスタートから、ローレルゲレイロが抜けてハナへ。エスポワールシチーが押して先団へ、さらにレッドスパーダ、ケイアイテンジンなどが続く。その直後の外にサクセスブロッケン。内から中団にテスタマッタなどが上がり、その外でリーチザクラウンが折り合って追走。グロリアスノアは中団から徐々に下げて後方へ。スーニ、ワイルドワンダーなどが後方集団。

600mが34.8と平均やや早めで、ローレルゲレイロがやや離して逃げる。2馬身差でエスポワールシチーが続き、その後ろは一団。

4コーナー手前で馬群がつまり、ローレルゲレイロに1馬身差でエスポワールシチーが続いて、そのまま4コーナーを回る。
直線に入ると、残り400mぐらいでエスポワールシチーが馬なりでローレルゲレイロを交わし先頭。そこから早めに追い出すと、ぐんぐん伸びる。残り300mを切って、後続に3馬身差以上つけて独走状態。

サクセスブロッケンは3番手から2番手に上がるが、その内からテスタマッタが鋭い脚で差してくる。先頭のエスポワールシチーはまったく末脚が衰えることなく独走。残り150mで、伸び今ひとつのサクセスブロッケンを交わして、テスタマッタが2番手に上がり先頭を追う。しかしエスポワールシチーも力強く伸び、そのままゴール。
4着以下は大きく離れ、力の違いを見せつけた。

エスポワールシチーは早い流れを2番手で追走し、早めに抜け出してしっかり伸び、後続を封じる完璧な勝ち方。現時点では力が違った感じで、ダート最強馬を強く印象付けた。
テスタマッタは中団から直線内をつき、展開がはまった感じ。末脚よく、上がりもエスポワールシチーより0.1秒早かったが、力差はある印象。
サクセスブロッケンは伸び一息で、今回は完敗。これで3連敗で、勝負付けは済んだか。

エスポワールシチーは現時点ではダートで敵なしの状況。海外でもいい勝負になるかもしれない
テスタマッタは安定感はあるが、勝ちきれない。ただし力はつけてきている
サクセスブロッケンは切れる脚はないので、仕掛けどころが難しいか。エスポワールシチーとは勝負付け済んだイメージ