第61回 阪神ジュベナイルフィリーズ（2009年）

1. シンメイフジ（3.9倍）：新潟2歳Sを後方から差しきり1着
2. アパパネ（4.6倍）：東京芝1600m500万下の赤松賞を好タイムで強い勝ち方
3. タガノエリザベート（6.9倍）：ファンタジーSを後方一気で快勝
4. ラナンキュラス（8.6倍）：新馬、500万下連勝でファンタジーSは1番人気4着
5. アニメイトバイオ（8.7倍）：京王杯2歳S後方一気で2着
   以下ベストクルーズ（12.2倍）、タガノパルムドール（14.4倍）、ジュエルオブナイル（16.4倍）までが20倍以下

タガノガルーダ：気合乗りよく、トモの踏み込み深く、印象度は高い
タガノエリザベート：トモにもう少し力強さ欲しいが馬体はよく見せる
アパパネ：毛づや、トモの張りよく、全体的によく見せる
アニメイトバイオ：雄大な馬体でトモの張りよく、落ち着きもある
ベストクルーズ：落ちついていてトモの踏み込み深く、よく見せる
シンメイフジ：気合乗りよいが、ややトモの力強さに欠けるか

スタートでシンメイフジが2馬身ほど出遅れ。内からジュエルオブナイルが押してハナへ。パリスドール、メイショウデイムなど内枠の馬が先行。
その集団の直後にアニメイトバイオがやや抑えながら続く。その後ろ中団のインにラナンキュラス、その外にアパパネ。その後ろにベストクルーズなどがいて、後方集団にシンメイフジなど、最後方がタガノエリザベート。

600mが35.1とスローな流れ。 縦長で3コーナーを過ぎて、4コーナーに向けて徐々に馬群が詰まってくる。

4コーナー手前で各馬追い出しに入り、直線は横に広がって追い比べ。
中団から4コーナーで内を突いたアパパネが、直線で内から3頭目ぐらいをじわじわと伸び、すぐ外のアニメイトバイオと馬体を合わせてたたき合いになる。
残り200mぐらいでアパパネが1頭で抜け出し、先行して粘っていたジュエルオブナイル、モトヒメをかわして先頭。一旦突き放されたアニメイトバイオも、もう一度盛り返し、さらに馬場中央をベストクルーズが伸びてくる。

しかし力強く抜け出したアパパネは脚色衰えず、そのまま押し切ってゴール。再度盛り返してきたアニメイトバイオ、後方から差してきたベストクルーズが最後に迫るが、2,3着まで。内を伸びたラナンキュラスが4着、最後に大外を追い込んできたシンメイフジは5着まで。

アパパネは赤松賞を力強く抜け出して快勝したあと、栗東滞在で輸送の負担を減らしたこともあり、力を出して優勝。上がり（34.3でメンバー2位タイ）もよく、うまく運べた感じだが、2,3着馬との力差はあまり感じない。
アニメイトバイオは坂で一旦離されたのが痛かったが、最後は1/2馬身差まで再度迫り、今後への期待が持てる。
ベストクルーズはよく差してきて、3着以内は死守。上がりはアパパネと同じで、位置取りとコース取り（外に出す）の差か。

アパパネは末脚がしっかりしており、馬群にも動じず、レベルは比較的高そう。ただし圧倒的な強さは感じない
アニメイトバイオは坂でアパパネに一旦離され、最後は詰めてきたが、末の甘さを感じる
ベストクルーズは最後よく伸びて、堅実なところを見せ、3着以内率100%をキープ。調教はまじめに走らないタイプ