第29回 ジャパンカップ（2009年）

1. ウオッカ（3.6倍）：毎日王冠、天皇賞(秋)と連敗も東京でG1 5勝の実績は光る
2. オウケンブルースリ（4.7倍）：天皇賞(秋)4着から距離伸びてよさそう
3. コンデュイット（4.9倍）：英米でG1制覇し、持ちタイムも1番で馬場合いそう
4. スクリーンヒーロー（7.5倍）：天皇賞(秋)2着に粘り、連覇が期待される
5. リーチザクラウン（8.6倍）：マイペースで逃げればしぶとく、クラシックの鬱憤を晴らせるか
   以下レッドディザイア（9.6倍）までが30倍以下

ウオッカ：ゆったりとした歩様で落ち着きあり、トモも力強く、よく見せる
レッドディザイア：キビキビした歩様で気合乗りよく、状態はよさそう
スクリーンヒーロー：のびのびと歩き、トモの踏み込みも力強い
オウケンブルースリ：気合乗りよく、トモも力強い
コンデュイット：やや力みが感じられるが、馬体の感じはよい
リーチザクラウン：トモの運びが力強さに欠け、ややおとなしすぎるか

ややバラついたスタートから、エイシンデピュティ、アサクサキングスが押して前へ。リーチザクラウンも馬なりで先行争いにからむ。そのあとに、ウオッカ、コンデュイットなど。
1コーナーでアサクサキングスがハナを奪うも、リーチザクラウン掛かり気味に行って、2コーナーでようやく先頭。4番手にウオッカ、その後ろ中団にスクリーンヒーロー、その後方内にレッドディザイア、その後ろの後方集団にコンデュイット、さらにエアシェイディ、オウケンブルースリなど。

1000mが59.0と普通の流れ。前がややばらけて、後方が一団の体勢。
マイネルファルケは2馬身差ぐらいで軽快に逃げ、先団はバラバラ。

3コーナーから徐々に後方の馬が詰めていって、ウオッカはやや後退。

4コーナーはリーチザクラウンが馬なりで先頭のまま回り、直線に入ると突き放す。その外をウオッカが追いだし、残り300mを切ったぐらいで、力強く抜け出して先頭。馬場中央を一気に伸びる。その後ろからコンデュイットも迫り、内ではリーチザクラウンを交わしてエイシンデピュティも伸びるが、大外からオウケンブルースリがまとめて交わして、残り150mぐらいで3馬身差の2番手に浮上。さらにその内をレッドディザイアも伸びてくる。

懸命に逃げ込みを図るウオッカに、1歩ずつオウケンブルースリが迫り、最後はハナを並べたところがゴール。写真判定となったが、ウオッカがギリギリ残って優勝。数cm差でオウケンブルースリが2着。レッドディザイアは最後よく伸びたが3着まで。

ウオッカは早めに抜け出し、最後はやや脚色が鈍ったが、好タイムでG1 7勝目（東京では6勝目）
オウケンブルースリはよく追い込んだが、切れる脚がないこともあり、惜しい2着
レッドディザイアはよく伸びて、3歳牝馬としては今後に期待がもてる3着。コンデュイットもさすが欧米のG1覇者というところは見せた。

ウオッカはパドックでの気配もよく、久々の2400m勝ちで、選択肢が広がった。早めに抜け出すレース振りが合うか
オウケンブルースリはあまり切れる脚がないが、長いところは確実に伸びる。直線長いコースで2200m以上が理想
レッドディザイアは3歳牝馬ながら3着に好走し、力があることを証明。今後も中長距離で期待できる