第43回 スプリンターズステークス（2009年）

1. アルティマトゥーレ（3.7倍）：前走のセントウルSでスリープレスナイトを破り、短距離では安定
2. ビービーガルダン（3.8倍）：昨年3着とG1での好走もあり、前走のキーンランドCも快勝
3. シーニックブラスト（6.9倍）：グローバルスプリントチャンピオンを目指して来日。世界最強のスプリンター
4. キンシャサノキセキ（9.6倍）：昨年はスプリントG1でともに2着。実力を出せば差はない
5. グランプリエンゼル（10.1倍）：夏に古馬の牡馬相手にスプリント重賞で1,3着
   以下ローレルゲレイロ（13.8倍）、トレノジュビリー（16.1倍）、カノヤザクラ（20.0倍）までが20倍以下

アルティマトゥーレ：馬体しっかりとして元気よく、歩様やトモもよい
ビービーガルダン：気合乗りよく、トモの踏み込みもしっかりしていてよい
キンシャサノキセキ：気合乗りよく、馬体のつくりも休み明けでも悪くない
グランプリエンゼル：ややテンション高いが、気合乗りよく馬体もよく見せる
ローレルゲレイロ：集中していて気合もよい。トモも以前より力強くなった

ローレルゲレイロが好スタートから押してハナへ。内からアルティマトゥーレ、中からアイルラヴァゲイン、ビービーガルダンも先団へ。アーバニティが前に行き、ビービーガルダンは徐々に下げる。
キンシャサノキセキ、トレノジュビリーなどが中団。その後ろにグランプルエンゼル。カノヤザクラは後方。
600mは32.9とやや早めのペース。

ローレルゲレイロは1馬身差以上つけてマイペースの逃げで、アルティマトゥーレは内ラチ沿いをやや抑え気味で、2〜3番手追走。一旦下げたビービーガルダンは、外から4コーナーでは4番手に上がる。

直線に入ると、ローレルゲレイロが追い出し、1馬身差をキープ。2番手は、内からアルティマトゥーレ、アーバニティ、ビービーガルダンが並ぶが、ビービーガルダンの手ごたえがよく、徐々にローレルゲレイロとの差をつめる。
坂でアーバニティは手ごたえがなくなり後退。アルティマトゥーレも内から懸命に追うが、伸びは今ひとつ。

坂を上がって先頭のローレルゲレイロにビービーガルダンが並びかけ、2頭のマッチレースに。最後はクビの上げ下げで並んでゴール。長い写真判定の結果、ローレルゲレイロがギリギリ残って優勝。
そのあとは、外からカノヤザクラが追い込んできて、やや離れた3着。アルティマトゥーレは最後失速して、中のアイルラヴァゲインにも交わされて5着。

ローレルゲレイロは休み明けのセントウルSを大敗して人気を下げていたが、マイペースの逃げで最後まで粘り、トロットスター以来の春秋スプリントG1制覇。
ビービーガルダンは向こう正面で一旦下げて、最後よく差してきたが、ギリギリ交わせず。
上位5頭のうち4頭が4コーナー6番手以内と、今回も先行勢有利の結果となった。

ローレルゲレイロはマイペースでいければしぶとい。逃げ馬の場合、前走大敗は必ずしもマイナスではない
ビービーガルダンは力はあるが、最後の決め手に欠けるタイプ。ただし時計勝負にも目処が立ち、今後に期待できる
カノヤザクラは最後の末脚に賭けて、はまった感じ。末脚活かせる展開が理想