第50回 宝塚記念（2009年）

1. ディープスカイ（1.6倍）：今年は2戦とも差されているが2着確保。距離伸びてよいか
2. ドリームジャーニー（7.1倍）：産経大阪杯でディープスカイを差しきり、距離不適の天皇賞(春)も3着と健闘
3. サクラメガワンダー（8.3倍）：金鯱賞完勝で近走は重賞で安定。金鯱賞と宝塚記念は相性がいい
4. アルナスライン（9.6倍）：実績は長距離だが、日経賞1着、天皇賞(春)2着と充実
5. マイネルキッツ（17.5倍）：天皇賞(春)優勝。天皇賞(春)と宝塚記念の相関は高い
   以下スクリーンヒーロー（21.4倍）、カンパニー（31.5倍）までが40倍以下

ディープスカイ：落ちついて堂々と周回し、踏み込みも適度でよく見せる
サクラメガワンダー：毛づやがよく気合乗り適度で、状態はよさそう
アルナスライン：とても落ちついており、やや気合乗り足りないが、馬体はよい
カンパニー：トモの踏み込みや馬体はよいが、やや気合乗りすぎの感もあり
ドリームジャーニー：チャカついてテンション高く、完歩小さいのはいつもどおり
マイネルキッツ：ややトモの感じが固いか。大幅な馬体減も不安

ややバラついたスタートから、スクリーンヒーローがじわっと前へ行くも、それを外からコスモバルクが交わしてハナへ。カンパニー、アドマイヤフジが先団。その後ろ、中にサクラメガワンダーで、それをマークするように直後にアルナスライン、外にディープスカイ。その後ろにマイネルキッツ、ドリームジャーニー。後方にモンテクリスエス、スマートギアなど。

1コーナーすぎでコスモバルクが大きく離して逃げる。スクリーンヒーロー以下は一団で縦長。1000mは59.0と平均ペース。 人気どころは中団で仕掛けを伺う。
3コーナーすぎから各馬徐々に追い出し、コスモバルクとの差がつまる。サクラメガワンダー外から少しずつ前に進出し、つれてディープスカイ、アルナスライン、その後ろからドリームジャーニーも前を狙う。

4コーナーはスクリーンヒーローが先頭で回り、その外にサクラメガワンダーが並びかけてくる。その後ろでディープスカイも懸命に追うが、その後方外のドリームジャーニーの脚色がよい。

残り200mを過ぎてスクリーンヒーローをかわしてサクラメガワンダーが先頭に立つも、外から一気にドリームジャーニーが差してきて先頭。いったん離されたディープスカイも外から追うが、伸びは一息。その間にドリームジャーニーはさらに脚を伸ばして、余裕の1着ゴール。
ゴール直前でディープスカイが内のサクラメガワンダーに並びかけるがそこまで。

ドリームジャーニーは調教がよく調子が上がっていたこともあり、産経大阪杯同様の中団からの鋭い末脚を見せて完勝。1頭だけ34秒台前半で上がっており、スタミナと瞬発力を兼ね備えたタイプ。
サクラメガワンダーも調子のよさをいかして、早め先頭から押し切りを図ったが、末脚今ひとつで、決め手のある馬に屈して2着。力はあるが、決め手に欠ける。
ディープスカイは前走同様に最後の伸びが今ひとつで、3着まで。昨年秋までの切れが見られず、アグネスタキオン産駒の牡馬は成長力今ひとつで、今後どうか。

ドリームジャーニーは気温の上昇とともに調子も上向き。末脚良く、良の中距離であれば、まだ活躍が見込める
サクラメガワンダーはG1ではどうしても決め手に欠ける印象だが、G2,G3では常に上位
ディープスカイは3歳時に比べると決め手に欠ける印象で、成長力が足りないか。Aタキオン産駒も牡馬は同傾向
カンパニーは8歳でも衰えないが、G1ではどうしてもあと1歩足りない感じ