第70回 オークス（2009年）

1. ブエナビスタ（1.4倍）：G1 2勝を含む4連勝中で、桜花賞も力の違いを見せつけた
2. レッドディザイア（6.0倍）：桜花賞は唯一ブエナビスタに食い下がり、連対率100%
3. ディアジーナ（10.3倍）：東京で重賞2勝。フラワーCは強い勝ち方でブエナビスタとは未対戦
4. ジェルミナル（22.1倍）：桜花賞は上位2頭には離されたが追い込んで3着
5. デリキットピース（26.9倍）：2戦2勝で忘れな草賞制覇。底を見せていない
   以下ブロードストリート（33.1倍）、ハシッテホシーノ（35.0倍）、ダノンベルベール（36.6倍）までが40倍以下

ブエナビスタ：落ちついていてトモの踏み込みもしっかりしており、好調持続の印象
レッドディザイア：気合乗りよくキビキビ歩き好印象。ややテンション高いか
ディアジーナ：落ちついているが適度な気合。やや踏み込み浅いか
ワイドサファイア：落ちついて堂々と歩き、踏み込み深くよく見せる
ジェルミナル：踏み込み深く馬体もよいが、ややテンション高い
ブロードストリート：小脚を使って時々チャカつくが、馬体はよい
ダノンベルベール：トモの踏み込みに力強さがない。馬体はよいが

ややバラついたスタートで、ブエナビスタは抑えて後方。ヴィーヴァヴォドカ、ディアジーナ、さらに外からデリキットピースが前へ。結局ヴィーヴァヴォドカが逃げて2番手にデリキットピース。やや離れてディアジーナ、ハシッテホシーノ、ジェルミナルなど。中団の内にレッドディザイア、外にブロードストリート。後方にダノンベルベール、サクラローズマリーなど。後方から2,3頭目にブエナビスタ。

前2頭がやや離して縦長だが、1000mが1.01.0とスロー。
3コーナーでヴィーヴァヴォドカがさらに離して逃げ、後方のブエナビスタは外に持ち出してやや前へ。

4コーナー手前で馬群がつまり、ブエナビスタは馬群の外へ。直線に入ると、中団内にいたレッドディザイアが1頭分外に持ち出し、先行馬の間を狙って抜けようとする。後方のブエナビスタは一旦内に進路をとるが、前がふさがれそうになると、残り400mを切って外に持ち出し、猛然と追い上げを開始。しかしまだ後ろから4,5番手。

レッドディザイアが抜け出し、残り200mでジェルミナル以下に2馬身以上の差をつけて先頭。勝ちパターンに持ち込む。
しかしブエナビスタは残り100mぐらいでジェルミナルを交わして2番手に上がり、1頭だけ違う脚で１完歩ごとにレッドディザイアとの差をつめる。そして並んだところがゴール。ギリギリハナ差交わして優勝した。

ブエナビスタは伸びにくい外を、1頭だけ違う脚で伸びて、ギリギリ差しきる。唯一33秒台（33.6）の上がりで、力の違いを見せつけた。前残りの馬場を安藤勝騎手も指摘していたが、いつもどおり後方から進めて完勝。
レッドディザイアはいつもより前につけて、2番目の上がり34.2で勝ちパターンも、ブエナビスタの驚異的な末脚に屈した。ただし3着は3馬身離し、力があることを証明した。
ジェルミナルは桜花賞と同じく4着。末脚比べでは分が悪い。

ブエナビスタは3歳牝馬同士では力が違う。距離や馬場も関係なく、気性も落ちついていて、理想的な馬
レッドディザイアも実力はブエナビスタに劣らず、2頭が抜けている感じ。秋もこの2頭が中心になるか
ジェルミナルは堅実だが上位2頭には切れで劣る。ただし連続3着と力はある感じ