第4回 ヴィクトリアマイル（2009年）

1. ウオッカ（1.7倍）：G1 4勝でそのうち東京で3勝。昨年の年度代表馬で抜けた実力の持ち主
2. カワカミプリンセス（7.1倍）：無敗でオークス、秋華賞を勝つが、その後低迷。ようやく復活の兆し
3. リトルアマポーラ（7.5倍）：クラシックは人気に応えられなかったが、エイザベス女王杯1着。マイルは得意
4. ザレマ（18.1倍）：重賞勝ちはないが堅実。東京も良績
5. レジネッタ（20.0倍）：桜花賞勝ち以降1着はないが、末脚鋭い
   以下ジョリーダンス（24.2倍）、ショウナンラノビア（25.3倍）までが30倍以下

ウオッカ：キビキビとした歩様で、気合乗りよい。ややテンション高いか
カワカミプリンセス：ゆったりと落ちついていて、歩様も力強く好印象
ザレマ：落ちついており、トモの踏み込みも深く、良く見せる
リトルアマポーラ：気合乗りよく、きびきびとした歩様で元気
レジネッタ：小脚を使うなどテンション高く、トモもやや固い感じ
ショウナンラノビア：ややテンション高いが、堂々とした体つきで、歩様も柔らかい

揃ったスタートで、ウオッカも好スタートだがすぐ下げる。内からショウナンラノビアが押して抜け出し先頭。ブーケフレグランス、ヤマニンメルベイユ、ブラボーデイジーなどが先団を形成し、その直後の5〜6番手にウオッカ。それをマークするように外にリトルアマポーラ、その後ろ中団にザレマ、カワカミプリンセス、ジョリーダンスなど。そのあと後方集団にレジネッタ、ヤマニンエマイユなど。

600mは34.7秒と平均ペース。前のほうは比較的縦長で、後方はつまった馬群。そのままの体勢で4コーナーへ。
直線に入ると、ウオッカがゆっくりと追い出し、内から2頭めを馬なりで抜けてくる。マークしていたザレマやリトルアマポーラは4コーナーで離され、あわてて追い出すも差はなかなかつまらず。

直線残り300mでショウナンラノビアをかわして、ウオッカが早くも先頭。残り200mでは4馬身差をつけて独走状態。
2番手のショウナンラノビアに、ブラボーデイジーが徐々に迫り、後続場群も必死に追うが、みな脚色はほとんど変わらず、差してくる馬はいない。

その間にも先頭のウオッカはどんどん差を広げて行き、最後は7馬身差の楽勝でゴールイン。
2番手にブラボーデイジーがあがり、3番手のショウナンラノビアにザレマが並びかけてゴール。

終わってみれば、ウオッカの強さばかりが光ったレースで、他の馬とは力が違いすぎた印象。
NHKマイルCよりも600mの通過はやや遅いが、同じように前に行った馬同士で決まった。今の東京は外が伸びず、内を通った先行馬がそのまま残ることが多い。先行したウオッカにメンバー最速の33.4で上がられては、後ろの馬の出番はない。
ウオッカはG1 5勝でメジロドーベルに並び、獲得賞金は牝馬ではNo.1になった。

ウオッカは牝馬同士では力が違う。牡馬相手でも通用するが、NHKマイルCと時計は同じで、圧倒するほどの違いはないか
ブラボーデイジーはうまく先行して、スタミナと前残りの馬場を生かして2着。ただし他馬との力差はない
ショウナンラノビアは前走の準OP勝ちを評価されて7番人気も、その評価に値する力はありそう