第14回 NHKマイルカップ（2009年）

1. ブレイクランアウト（3.3倍）：共同通信杯を強い勝ち方だが、休み明けがどうか
2. アイアンルック（3.7倍）：毎日杯の勝ち馬は良績だが、キャリア3戦がどうか
3. サンカルロ（6.9倍）：NZTを強い勝ち方だが、NZT勝ち馬は良績なし
4. フィフスペトル（8.1倍）：朝日杯2着、スプリングS3着など堅実だが勝ちきれない
5. レッドスパーダ（9.7倍）：スプリングS差のない2着だが、中間の熱発がどうか
   以下ワンカラット（14.7倍）、ティアップゴールド（22.2倍）、ミッキーパンプキン（23.9倍）、ラインブラッド（28.8倍）までが30倍以下

レッドスパーダ：気合乗り適度で落ち着きあり、トモの踏み込みも柔らかくよい
ブレイクランアウト：落ちついていて目立たないが、馬体の雰囲気もよい
アイアンルック：落ちついており、トモがやや固い感じも全体は悪くない
ティアップゴールド：踏み込み深く歩様はよいが、ややテンション高いか
サンカルロ：脚が長い体型で小脚を使ってややテンションが高い
ワンカラット：気合乗りよく、全体にやわらかい感じがよい

スタートでミッキーパンプキンが2馬身ほど出遅れる。レッドスパーダが好スタートも、内からゲットフルマークスが抜けてハナに立ち、ジョーカプチーノ、グランプリエンゼル、レッドスパーダが先団。その後ろにフィフスペトル、マイネルエルフなど。後方集団の前のほうにアイアンルック、ブレイクランアウト。その後方内にサンカルロ。その後ろにティアップゴールド、ミッキーパンプキン、ワンカラットなど。

600mは34.3秒と平均ペースだが、先頭のゲットフルマークスと2番手のジョーカプチーノの差は3馬身。さらにジョーカプチーノからグランプリエンゼル以下の馬群は4馬身ほど離れており、馬群はスローペース。
そのまま前の2頭は後続を離し、4コーナーではジョーカプチーノと馬群は、6〜7馬身はなれる。

4コーナーで後続の馬群はぐっとつまるが、ここでサンカルロが外に膨れてアイアンルック他を妨害（その後も再度斜行があり降着）。
直線残り400mを過ぎて、先頭のゲットフルマークスの脚色が鈍り、徐々にジョーカプチーノが迫る。その3馬身後ろでは、グランプリエンゼルとレッドスパーダが並んで伸び、その後ろにフィフスペトル、マイネルエルフ。さらにその後ろでブレイクランアウトも追うが、伸びは今ひとつ。

残り200mの手前でジョーカプチーノが先頭に立ち、ぐんぐんと伸びる。その後ろから、グランプリエンゼルを振り切ったレッドスパーダも追い込んでくるが、ゴール前で脚色がいっしょになり、そのまま2馬身差でゴール。
3番手はグランプリエンゼルが粘り、マイネルエルフは最後伸びてくるが4着まで。

先行した中ではゲットフルマークス（12着）が失速しただけで、ほぼ4コーナーを回った順番のままゴール。
ジョーカプチーノはファルコンSを勝ち、1200mに良績で短距離馬のイメージが強かったが、マンハッタンカフェ×フサイチコンコルドの底力を見せる。マイペースで行けて、後続との差が開く展開にも恵まれた。
レッドスパーダは上がり33.7でよく伸びたが、前も止まらず展開に恵まれなかった。
アイアンルック（8着）、ブレイクランアウト（9着）も34秒以下の上がりで追い込んできたが、前が楽に行っていたので交わせず。

ジョーカプチーノは血統的にも短距離馬ではなく、スピードとスタミナを求められる東京のマイルに合う。ただしさらに距離伸びてどうか
レッドスパーダは切れる脚はないが、長く脚を使い確実に伸びてくるタイプ。中距離のほうが向くか
グランプリエンゼルは連勝の勢いもありよく粘った。距離もマイルまでは持ちそう