第139回 天皇賞（春）（2009年）

1. アサクサキングス（3.5倍）：京都記念、阪神大賞典と連勝中。昨年の3着馬
2. スクリーンヒーロー（6.3倍）：昨年のJCを差しきり1着。阪神大賞典4着で復調気配か
3. モンテクリスエス（7.4倍）：今年のダイヤモンドS勝ち馬。距離伸びてよく、鞍上も魅力
4. アルナスライン（7.5倍）：日経賞で重賞初制覇。菊花賞2着と長距離実績あり、成績も安定
5. ドリームジャーニー（8.6倍）：産経大阪杯差しきり1着。血統的にも距離は持ちそう
   以下ジャガーメイル（10.7倍）、ヒカルカザブエ（18.1倍）、ホクトスルタン（24.7倍）までが30倍以下

アサクサキングス：リズミカルな歩様で踏み込みもよく、調子よさそう
アルナスライン：落ちついており馬体の雰囲気もよい
モンテクリスエス：踏み込み深く気合も適度でよく見せる
ジャガーメイル：落ちついておりおとなしい感じだが、歩様はよい
マイネルキッツ：元気良く歩き、毛づやもよく、印象度は高い
ドリームジャーニー：小脚を使ってチャカつくのはいつもどおり。馬体は維持できている
スクリーンヒーロー：トモの踏み込みやや弱く、元気ない感じも気になる
ヒカルカザブエ：トモの力強さが感じられず、どうか

ややバラついたスタートで、トウカイトリックが出遅れる。押してテイエムプリキュアがハナへ行くも、外からホクトスルタンが並びかけ先頭へ。スクリーンヒーロー、ネヴァブションなどが先団。その後ろ中団にアルナスラインで、その外マークするようにアサクサキングス。その内にマイネルキッツ、ドリームジャーニー。その後ろの後方集団に、ヒカルカザブエ、モンテクリスエス。最後方にジャガーメイル、ゼンノグッドウッド。

最初の直線でシルクフェイマスが抜け出してハナを切り、引き離す。1,000mは1.00.2とやや早めの流れ。スタンド前でアサクサキングスがやや掛かるそぶりで先団へ。それをマークするように、直後にアルナスラインがつける。
やや縦長になり、1コーナーから2コーナーへ。

2000mを過ぎた向こう正面で、早くもアサクサキングスが進出開始。つれて3コーナー手前で馬群がつまり始め、坂の下りでスクリーンヒーロー2番手、アサクサキングスは3番手。内からマイネルキッツも差をつめ、アルナスラインもその直後へ。

4コーナーで先頭のホクトスルタンにアサクサキングスが並びかけ、直線に入ると馬場の真ん中で先頭に立つ。しかし内をついたマイネルキッツがすばやく抜け出し、さらに外からアルナスラインにも交わされると、アサクサキングスはずるずると後退。
残り200mを切って、マイネルキッツとアルナスラインがマッチレースの状態。その後ろで、外からドリームジャーニー、ジャガーメイル、内からサンライズマックスが伸びてくる。

最後はマイネルキッツが1/2馬身ほど抜け出し、アルナスラインも懸命に追うが、脚色がいっしょになり、そのままゴール。そのあと、ゴール前でドリームジャーニーが3着にあがる。

マイネルキッツは日経賞の最後の伸びが目立ったが、人気の盲点になった。距離が伸びて、さらに良さが出た感じ。早めに内から抜け出し、スタミナを生かして長く脚を使った騎乗もよかった。
アルナスラインもよく伸びて堅実さを示したが、外を回した分、差しきれなかった印象。
ドリームジャーニーもよく伸びたが、前2頭よりも位置取りが後ろで、かつ同じ上がりでは厳しい。

アサクサキングスはやや掛かったせいか、あるいは早めに動いたせいか、直線は手ごたえがなく、9着と大敗。
スクリーンヒーローは距離も合わなかったか、4コーナーで後退して14着。

マイネルキッツは距離適性と調子のよさが生きた感じ。ただし年齢もあり、同様の活躍ができるかは疑問
アルナスラインは安定しているが勝ちきれない。スタミナはあるが、器用さに欠けるイメージ
ドリームジャーニーは力を出しきったが、もう少し前で運ぶなどしないと、G1で勝ちきるのは厳しい