第39回 高松宮記念（2009年）

1. スリープレスナイト（3.5倍）：昨年のスプリンターズSを圧勝。それ以来の休み明けがどうか
2. ファリダット（6.2倍）：ビリーヴの子と良血。重賞は勝ちきれないが好走
3. ローレルゲレイロ（7.6倍）：マイペースでいけると粘る。阪急杯は久々に好走
4. ビービーガルダン（7.9倍）：昨年のスプリンターズS3着。休み明けの阪急杯を快勝
5. キンシャサノキセキ（9.0倍）：昨年は高松宮記念、スプリンターズSともに2着
   以下アーバニティ（11.1倍）、アーバンストリート（15.4倍）、ファイングレイン（17.4倍）、ドラゴンファング（18.5倍）までが20倍以下

キンシャサノキセキ：適度な気合乗りでトモの踏み込みもなかなかよい
アーバニティ：気合乗りよく、馬体もよく見せる
ファリダット：落ちついて周回、ややトモが固い感じもいつもどおり
スリープレスナイト：落ちついており馬体もよいが、もう少し気合がほしいか
ドラゴンファング：元気良くキビキビとして好印象
ローレルゲレイロ：落ちついており、前走と変わらず悪くない

揃ったスタートから、大外のジョイフルハートが押して先頭。しかしその内からローレルゲレイロが押して、徐々にハナへ。スリープレスナイト、ビービーガルダンなども先団。キンシャサノキセキ掛かりながら前に押し上げる。ソルジャーズソング、ファイングレイン、アーバニティなどが中団。トウショウカレッジ、アーバンストリート、ファリダットなどが後方集団。

600mが33.1とやや早めの淀みのないペースでローレルゲレイロがハナを切り、4コーナー手前で各馬が動き出して一団に。

直線に入るとローレルゲレイロが突き放して1馬身差をつける。その外のスリープレスナイトが追い出されると、一気に伸びてきてローレルゲレイロに並びかける。その外にいたキンシャサノキセキは、ここで早くも脱落。内からコスモベルが伸びてくる。

さらに外の中団からソルジャーズソング、トウショウカレッジも差してくるが、先頭のローレルゲレイロ、スリープレスナイトが2馬身ほど抜け出して、マッチレースの形に。

残り100mをきって、スリープレスナイトの脚色がやや衰えてローレルゲレイロといっしょになり、1/2馬身の差がなかなか詰まらず、そのままの差を保ってローレルゲレイロ先頭でゴール。ソルジャーズソングとトウショウカレッジは並んで伸びて、コスモベルを交わして3,4着。

高松宮記念は、小回りの割には逃げ馬には厳しいレースで、例年差し馬が上位に来ることが多かったが、ローレルゲレイロは2002年のショウナンカンプ以来の逃げ切り勝ち。ペースは早めで、先行馬が沈む中で、突き放して逃げ切ったのは力の証明。スピードを持続するスタミナも勝因。
スリープレスナイトは休み明けながら、力があるところを見せた。1回使っておけば、結果も違ったか。
3着ソルジャーズソング、4着トウショウカレッジはいずれも中団以降から追い込んでおり、展開がはまった印象。

ローレルゲレイロは前走に続き逃げるとしぶとい面を見せた。ハイペースを押し切っており、力をつけた印象
スリープレスナイトは半年の休み明けにもかかわらず、強いパフォーマンス。短距離では実力No.1を印象付けた
ソルジャーズソング、トウショウカレッジはいずれも7歳で、末脚に賭けたのがはまった感じ。