第28回 ジャパンカップ（2008年）

1. ディープスカイ（3.4倍）：今年のダービー馬で天皇賞（秋）はクビ差2着。ここ目標
2. ウオッカ（3.7倍）：天皇賞（秋）で差してハナ差1着。反動がなければ。距離延長はやや不利か
3. メイショウサムソン（6.5倍）：中距離戦線をひっぱる存在だが、遠征帰りの疲れが心配
4. オウケンブルースリ（7.3倍）：菊花賞は着差以上の強さを印象付けた。実績馬相手にどうか
5. マツリダゴッホ（8.0倍）：昨年の有馬記念1着で、左回りも克服できそう
   以下アサクサキングス（12.9倍）、ペイパルブル（26.0倍）までが30倍以下

ディープスカイ：堂々として落ち着きあり、深い踏み込みで調子はよさそう
メイショウサムソン：落ちついていて相変わらず良く見せる
マツリダゴッホ：気合乗りよく、トモの踏み込みもよい
アサクサキングス：気合乗りよく、踏み込み深く印象度高い
ウオッカ：全体に悪くないが、天皇賞（秋）よりややおとなしく固い感じ
オウケンブルースリ：ややテンション高めで踏み込み甘めだが、馬体は悪くない

揃ったスタートから、まずウオッカが前へ。さらに押してネヴァブションがハナへ行き、コスモバルク、ウオッカ、マツリダゴッホ、メイショウサムソン、スクリーンヒーローなどが先団形成。
中団にオウケンブルースリ、アサクサキングス、ディープスカイなど。その後方にペイパルブル、シックスティーズアイコンなどがいて、オースミグラスワン、アドマイヤモナークが最後方。

1000mは1.01.8とスローペース。向こう正面を固まりで進み、3コーナー過ぎから後方の馬も徐々に進出。そのまま4コーナーを回る。

直線に入り残り400mぐらいで、先頭のネヴァブションにマツリダゴッホが外から並びかける。最内にメイショウサムソン、その外にウオッカ。マツリダゴッホの外にはスクリーンヒーローがいて、さらにその外からアサクサキングスとディープスカイが並んで追い込んでくる。
残り200mぐらいでマツリダゴッホ先頭に立ち、内のウオッカ、外のスクリーンヒーロー、ディープスカイの4頭にしぼられる。マツリダゴッホの末脚がやや鈍るところに、外のスクリーンヒーロー、内のウオッカがじりじり伸びる。そこからスクリーンヒーローが抜け出し、さらに外からディープスカイが迫る。そのままスクリーンヒーローが先頭でゴール。外を伸びたディープスカイが2着で、マツリダゴッホとウオッカは並んでゴール。
坂を上ってから伸びてきたオウケンブルースリは5着まで。

スクリーンヒーローは好位から4コーナーは外を回り、直線の差し比べを制する。勢いに乗ってアルゼンチン共和国杯からの連勝。3歳秋〜4歳春を休んで成長し、一気にG1まで制覇。
ディープスカイは唯一33秒台（33.8）で差してきたが、先頭は交わせず。道中遅い流れになったのも、差せなかった原因か。
ウオッカは先行してよく粘ったが、やや掛かったのが最後に影響したか。しかし3着死守は立派。
マツリダゴッホは先行してよく粘ったが、中山とは伸び脚が違う。
オウケンブルースリは坂上がってから差してきたが、脚を余した。

スクリーンヒーローはG1初挑戦での戴冠で価値ある。正攻法での勝利で、今後も注目が必要
ディープスカイは一番の上がりで、僅差の2着と力のあるところを示した。コースも選ばず期待できそう。
ウオッカは底力を示したが、道中やや行きたがるなど、距離は短いほうがよさそう。
マツリダゴッホはスローを先行したが、追い比べで負ける。直線が短いほうが合いそう。
オウケンブルースリは最後よく追い込んできたが、4コーナー回ってすぐの反応が今ひとつ。成長に期待。