第59回 毎日王冠（2008年）

1. ウオッカ（1.5倍）：今年の安田記念1着で復活。東京は2・1・0・1と得意で、鉄砲実績もあり
2. スーパーホーネット（10.7倍）：昨年のマイルCS2着で、京王杯SC圧勝と実績上位。安田記念は1番人気
3. ドリームパスポート（11.5倍）：一昨年のJCなどG1は2着3回。春は不調も、鉄砲実績あり、鞍上も好調
4. カンパニー（14.5倍）：1800mは4勝と得意。今年マイラーズC1着など、7歳になっても活躍
5. オースミグラスワン（16.2倍）：新潟大賞典後方から31.9で差しきり、直線長い東京は合いそう
   　　以上が20倍以下

アグネストレジャー以外はほぼ揃ったスタート。ウオッカとスーパーホネットが好スタートで1馬身ぐらい抜けるが、そこからウオッカが押してハナへ。スーパーホーネットは抑えて内の4〜5番手。フィールドベアー、アドマイヤフジ、トーセンキャプテンが先団。中団にサクラメガワンダー、ドリームパスポート、カンパニー。オースミグラスワンなどが後方。ウオッカは2馬身ぐらい離して逃げるが、折り合っている。あとは縦長の展開。
1000mが59.2と、馬場を考えれば平均やや遅めのペース。

淡々と流れて、先頭のウオッカは馬なりのまま、4コーナーを回る。そのまま突き放し、2番手のアドマイヤフジが懸命に追うが、その差はつまらず、坂を上がったところで逃げ切り体勢。そこにやや外目に出したスーパーホーネットが猛然と追い込んできてアドマイヤフジを交わし、差を詰めてくる。他馬は4馬身以上離れて、2頭にしぼられる。
残り200mでウオッカとスーパーホーネットの差は2馬身ぐらいあったが、じりじりと差をつめ、ゴール直前で並び、最後はアタマ差交わしてゴール。3着はアドマイヤフジがぎりぎり粘り、そのあとは最後に差してきたサクラメガワンダーとカンパニーが並んでゴール。

ややスローな流れで楽に逃げたウオッカは、休み明けでかつ57kgを背負いながらも、上がり33.8とバテてはいない。しかしそれを上回る33.3の上がりで差してきたスーパーホーネットが、ぎりぎり差しきる。前の2頭は重い斤量を背負いながらも後続を離し、力的には一枚上の印象。
スーパーホネットは安田記念で1番人気になりながら、ウオッカの8着と大敗。直前の追いきりは今ひとつだったが、当日は好馬体で気合乗りもよく、あまり実績のない休み明けだったが、強い勝ち方。
ウオッカは好スタートを切ったこともあり、思い切って逃げる。マイペースでゴール前まで粘ったが、最後は休み明けかつ重い斤量のせいか、アタマ差差される。スローとはいえ、目標にされる展開はあまり経験がないので、ややとまどったか。
アドマイヤフジ以下は完敗。展開もはまって上位にきたが、連対した2頭とは力差を感じる。