第42回 スプリンターズステークス（2008年）

1. スリープレスナイト（2.4倍）：CBC賞、北九州記念と1200m重賞を連勝中。成績安定しており、前走は余裕の勝利。
2. キンシャサノキセキ（5.9倍）：高松宮記念2着で、北海道の1200m重賞も1,3着と安定。
3. ファイングレイン（7.9倍）：今年の高松宮記念勝ち馬。休み明けのセントウルSは9着と負けすぎか。
4. スズカフェニックス（8.5倍）：昨年の高松宮記念勝ち馬。ゲート難で脚を余すこと多いが、末脚は堅実
5. カノヤザクラ（8.8倍）：アイビスSD、セントウルSと重賞連勝中。5月から休み無く、上がり目はないか
   以下ビービーガルダン（11.1倍）、シンボリグラン（22.8倍）、ジョリーダンス（23.3倍）、トウショウカレッジ（23.7倍）までが30倍以下

キンシャサノキセキ：気合乗りよく、踏み込みも深く、好調そうでよく見せる
スリープレスナイト：気合乗りよくトモも力強い。好調そう。
カノヤザクラ：馬体を大きく見せ、落ち着きがあってよい
トウショウカレッジ：やや気合不足の感じもあるが、トモの踏み込みはよい
シンボリグラン：気合乗りよくトモも力強く、キビキビ歩く
ビービーガルダン：ややテンション高いが、馬体のつくりは悪くない

揃ったスタートだが、スリープレスナイトが好スタートで半馬身ほど抜ける。しかしすぐに内の馬に行かせて、外の5番手ぐらいに下げる。
内からウエスタンビーナスが懸命に押して先頭。ビービーガルダン、エムオーウイナーなどが先団。さらに内からアポロドルチェ、ファイングレインが続き、キンシャサノキセキはスリープレスナイトマークで中団の外。その後ろにジョリーダンス、シンボリグラン。後方にスズカフェニックス、カノヤザクラ、トウショウカレッジなど。
各馬掛かり気味なのを必死で抑える。600mは33.5と重の昨年より時間がかかり、良馬場では遅めのペース。

4コーナーで馬群がつまり、スリープレスナイトは外から徐々に先団に並びかける。

直線に入ると、ウエスタンビーナス、アポロドルチェの外をスリープレスナイトが伸びてきて、あっという間に交わす。他の馬とは脚色が違う感じ。
内からビービーガルダン、外からキンシャサノキセキを従えて伸びてくるが、脚色の違いは明らか。坂を上ってさらに突き放す強い勝ち方で、スリープレスナイトが完勝。外をじりじり伸びてきたキンシャサノキセキがゴール直前で交わして2着。ビービーガルダンも脚色衰えず3着確保。大外を一気に伸びてきたスズカフェニックスは4着まで。

スリープレスナイトは余裕の手ごたえで、外を回って完勝。1200m戦では力が抜けているイメージ。
キンシャサノキセキも力をつけているが、勝負どころで離され、勝ちきれないイメージ。
ビービーガルダンは先行していて一旦下げたが、そこからよく伸びた。勝ち時計が遅くなったのにも恵まれた。
ファイングレインはたたき良化のタイプで、また良績は平坦に多いこともあり、伸びは一息。

スリープレスナイトは馬格もあり、また芝・ダート問わず1200mは合っている感じなので、今後の活躍も十分期待できる
キンシャサノキセキはスプリントG1で連続2着と力はあるが、勝ちきれないことが多い
ビービーガルダンはハイペース必死の逃げに巻き込まれず、連続連対中の好調さもあって3着に粘ったが、決め手は今ひとつか