第49回 宝塚記念（2008年）

1. メイショウサムソン（2.1倍）：天皇賞（春）2着で復調傾向。追いきりも順調で道悪もこなす
2. ロックドゥカンブ（6.9倍）：菊花賞3着、有馬記念4着と力あり、南半球産で成長の余地ありそう
3. アルナスライン（7.7倍）：菊花賞はアタマ差2着。重賞未勝利だが、2400mオープン圧勝など力ある
4. アサクサキングス（8.7倍）：昨年の菊花賞馬で、天皇賞（春）は1番人気3着。距離短縮も合うか
5. エイシンデピュティ（11.3倍）：単騎の逃げが見込め、道悪も苦にしないので、逃げ残りの目あり
   以下アドマイヤオーラ（14.6倍）、カンパニー（22.0倍）、ドリームパスポート（23.1倍）、アドマイヤフジ（27.3倍）までが30倍以下

メイショウサムソン：落ちついて堂々としており、踏み込みも深く好調そう
ロックドゥカンブ：落ちついているが適度な気合もあり、よく見せる
エイシンデピュティ：トモが力強く、落ちついていてキビキビ歩き好調そう
アルナスライン：やや気合不足の感じもあるが、馬体のつくりはなかなかよい
アサクサキングス：落ちついていて、トモの踏み込みもよい

ややばらついたスタートから、アドマイヤフジ、エイシンデピュティ、インティライミが前へ。結局外からエイシンデピュティがハナで、ロックドゥカンブ、インティライミ、カンパニー、アドマイヤフジなどが先団。中団にアルナスライン、サクラメガワンダー、メイショウサムソンなど。その後ろはバラバラで、アドマイヤオーラ、エアシェイディ、ドリームパスポートなど。
1000mは1.00..6と重を考えれば平均ペース。

向こう正面は縦長になり、3コーナーから徐々に馬群がつまる。エイシンデピュティは半馬身差ぐらいのマイペースの逃げで、手ごたえよく4コーナーへ。
外からアサクサキングス、つれてメイショウサムソンも動き、4コーナーでは2頭とも外から先団に並びかける。

直線に入ると、ロックドゥカンブは故障のために後退し、先頭のエイシンデピュティにはアサクサキングスが並びかける。その後ろにインティライミ。そこへ外からメイショウサムソン、エアシェイディが並んで追い込んでくる。残り150mぐらいでメイショウサムソンが一気に伸びるが、エイシンデピュティは1馬身半ほど抜け出す。ゴール直前で2番手のインティライミにメイショウサムソンが並んで交わし、さらにエイシンデピュティに迫ったところでゴール。

エイシンデピュティはマイペースで逃げ、重馬場も苦にせず、坂で抜け出してその貯金でギリギリ1着。道悪と展開の利を生かしきった。
メイショウサムソンはただ1頭上がり36秒台で差してきたが届かず。最初の直線ではさまれて後退し、道中やや後方に位置しすぎたか。
インティライミはインコースぴったりを回り、ぎりぎりまで2番手で見せ場を作った。-10kgの仕上げがきいたか。
ロクドゥカンブは故障で12着。アルナスラインは重のためか中位から伸びず見せ場なし。

エイシンデピュティは重をマイペースで逃げて粘ったが、やはり2000mぐらいまでがベストのイメージ
メイショウサムソンはよく伸びたが、おしい2着。切れるタイプではないので、以前のように早めに先行して粘る展開が向くのでは。
インティライミは重を苦にせず、うまく先行して粘った。暖かくなってからだが絞れた効果もあったか。