第58回 安田記念（2008年）

1. スーパーホーネット（4.1倍）：京王杯SC鮮やかに抜け出し1着。美浦滞在で万全を期す
2. ウオッカ（4.1倍）：ヴィクトリアMは2着も力を示す。体調戻れば、力はある
3. グッドババ（5.1倍）：香港で5連勝中。全勝も圧勝で、国際レーティングは1位タイ
4. スズカフェニックス（5.3倍）：勝ちきれないが末脚堅実。京王杯SCは最速の上がりで3着
5. アルマダ（15.5倍）：前走グッドババには交わされるもしぶとく粘って2着。
   以下エアシェイディ（19.9倍）、コンゴウリキシオー（23.0倍）、オーシャンエイプス（26.0倍）までが30倍以下

グッドババ：キビキビと元気に歩き、歩様はスムーズで毛ヅヤもよい
オーシャンエイプス：周回を重ねるとテンション上がったが、元気でよく見せる
ウオッカ：やや気合不足かと思わせるほど落ち着きあり、踏み込みや馬体もよい
エアシェイディ：人を乗せて周回。落ちついていて歩様もやわらかく良い
スズカフェニックス：悪くないが全体にやや迫力に欠けるか
スーパーホーネット：ややテンション高く、踏み込みも浅いのが気になる

ややばらついたスタートで、ハイアーゲーム、ドリームジャーニーが後方。好スタートで外からアルマダ、内から押してコンゴウリキシオー、ウオッカも前へ。結局コンゴウリキシオーがハナで、アルマダ、ウオッカの順。先団後ろにエイシンドーバー、グッドババ。中団やや後方にキストゥヘヴン、スーパーホーネット。オーシャンエイプス、エアシェイディ、スズカフェニックスが後方。
600mは34.6と平均ペース。

コンゴウリキシオーやや離して逃げて、そのあとは4コーナーで一団。直線に入ると、2番手のアルマダが追い出し、その内のラチ沿いからウオッカが抜けてくる。残り300mぐらいでウオッカがコンゴウリキシオーを交わして早くも先頭。残り200mでは3馬身抜ける。
2番手にアルマダが上がり、その外2馬身後ろからエイシンドーバー、さらに大外からスズカフェニックス、エアシェイディが並んで追い込んでくる。
しかし先頭のウオッカの脚色衰えず、離したまま1着でゴール。2着はアルマダ、3着は3頭並んでゴール。

ウオッカはいつもより前につけ、早めに抜け出して突き放す強い勝ち方。+8kgと体を戻しており、ドバイ遠征のダメージから回復。ダービー以来久々の快勝。
アルマダはうまく先行して粘った。香港馬では唯一馬体増で、体調維持に成功。本来の力を示した。
エイシンドーバーは内をついて善戦。エアシェイディ、スズカフェニックスは追い込みにかけたが、勝ち馬とほぼ同じ上がりでは追いつけず。
スーパーホーネット（8着）は東京の芝1600mは長い印象。1400mが合う感じ。グッドババ（17着）は-15kgで調教も軽く、体調は今ひとつか。

ウオッカは久々の快勝で力を示したが、きついローテーションで反動はどうか。安田−宝塚の連覇は近年なし
エイシンドーバーは先団後ろから内をついて、流れに乗り3着。ただし上がりは劣り、やや決め手に欠けるか
エアシェイディはスズカフェニックスと並んでよく追い込んできたが、ともに追い込み脚質で、差しきれないことが多い