第52回 産経大阪杯（2008年）

1. ダイワスカーレット（2.0倍）：有馬記念2着など、いまだに連対をはずしていない。先行馬少なく展開も向く。
2. メイショウサムソン（3.0倍）：昨年に続く連覇と、天皇賞3連覇がかかる今年の初戦。鉄砲実績あり。
3. ドリームパスポート（8.3倍）：前走の京都記念4着で復活の兆し。力量としては遜色なし。
4. アサクサキングス（12.4倍）：昨年の菊花賞以来だが、ダービー以降は充実して上位。
5. サンライズマックス（13.8倍）：3連勝で前走中日新聞杯で重賞初制覇。末脚よい。
   　　以下インティライミ（16.0倍）までが20倍以下

ほぼ揃ったスタートから、エイシンデピュティ、アサクサキングス、ダイワスカーレットがじわっと前へ。1コーナーを回って、ダイワスカーレットがハナに立ち、1馬身差で内にやや掛かり気味でエイシンデピュティ、外に並んでアサクサキングス。ややあいてヴィクトリー、その後ろにメイショウサムソン。中団にサンライズマックスで、その後方にインティライミ、ドリームパスポート。
1000mが59.6と、縦長だが平均やや遅めのペース。

3コーナーから徐々に馬群がつまってきて、アサクサキングスが早めに2番手。メイショウサムソンも4番手でエイシンデピュティの外につける。ドリームパスポートは内へ。
4コーナー手前で一団となり、直線はダイワスカーレットが追い出して先頭。2番手は外のアサクサキングスとラチ沿いのエイシンデピュティが並ぶ。その後ろからメイショウサムソン、内のドリームパスポート、外のブライトトゥモローなどが懸命に押すが、なかなか差がつまらず。
逆に坂でダイワスカーレットがやや突き放し、外のアサクサキングスは一瞬遅れる。そのまま上位は脚色が同じになり、順番が変わらずにゴール。

前半が59.6、後半が59.1と後半のほうが0.5秒早くなるというペースを、ダイワスカーレットはマイペースで逃げ切る。上がりも34.8と、最速のドリームパスポート、インティライミと0.2秒しか違わず完勝。+12kgと馬体も充実しており、このメンバーに勝ったことは、かなりの自信になると思われる。
エイシンデピュティは2000mに実績がないのが嫌われたが、一旦下げて、直線は窮屈な内をついて、根性があるところを見せた。アサクサキングスは、長期休養あけのせいか、勝負どころでやや手ごたえが悪くなったが、最後は差し返してきた。力はあるところを見せた。
メイショウサムソンは案外で、直線後退して6着。昨年秋からやや下り調子なのが気になる。