第38回 高松宮記念（2008年）

1. スズカフェニックス（2.9倍）：昨年の優勝馬。阪急杯で59kgを背負ってアタマ差2着と強さを見せる。
2. ローレルゲレイロ（5.9倍）：東京新聞杯、阪急杯と連勝中。安定しているが、先行脚質にやや不安。
3. スーパーホーネット（6.9倍）：鋭い差し脚でスワンS1着、マイルCS2着と充実。休み明けがやや不安。
4. ファイングレイン（7.1倍）：シルクロードSを鋭く追い込んで完勝。持ちタイムがないのがどうか。
5. キンシャサノキセキ（9.3倍）：重賞勝ちはないが、オープンで安定して上位。左回り得意。
   　　以下マルカフェニックス（13.3倍）、ペールギュント（20.0倍）までが20倍以下

ファイングレイン：元気よく、前走よりも全体に柔らか味が増し、よく見せる。
スーパーホーネット：気合乗りよく、トモの送りもスムーズで上昇ムード。
スズカフェニックス：気合乗り適度。やや落ち着き欠く感じが気になるが、悪くない。
ペールギュント：気合乗りよく、前走よりもさらによくなっている印象。
ローレルゲレイロ：いつもどおりの感じで、なかなかよい
キンシャサノキセキ：ややトモの送りが固い感じが気になる

スタートでスズカフェニックスがつまずき、やや後方から。外からローレルゲレイロ、エムオーウイナーが押してハナ争いも、結局ローレルゲレイロが逃げる。その後ろの内にフサイチリシャール、マルカフェニックス。その外やや後方にキンシャサノキセキ。少し離れた中団の前のほうにファイングレイン、ペールギュント。その後ろにスーパーホーネットで、スズカフェニックスは後ろから3番手。
600mは33.4と平均ペース。

淀みのない流れで、あまり馬順が変わらないまま直線へ。
4コーナー手前でフサイチリシャールがローレルゲレイロを交わして早め先頭。ローレルゲレイロは内の2番手から前を追う。その外をキンシャサノキセキ、さらにその後ろからファイングレインが伸びてくる。残り100mでフサイチリシャールにキンシャサノキセキが並び先頭へ。そこに一気にファイングレインが伸びてきて、ゴール直前で交わして1着。
内からローレルゲレイロが再度じりじり伸びるところを、ようやく外からスズカフェニクスが追い込んでくるが、やや離れた3着まで。同様にスーパーホーネットなども、脚を余した印象。

ファイングレインはパドックでもよく見せたが、前走で見せた鋭い差し脚を再現。持ち時計が無いのが不安視されたが、早いタイムで上がりも優秀。
キンシャサノキセキは早めに好位につけ直線は一旦先頭。最後は2着も安定した成績はG1でも通用することを証明。
スズカフェニックスは最速の32.7で追い込むが脚を余す。スタートでつまずいたのがすべて。
ローレルゲレイロはよく盛り返したが、1200mのG1ではひとつ足りない感じ。スーパーホーネットは休み明けのせいか、反応今ひとつ。

ファイングレインは短距離の差し馬として、前走に続く好走で力を証明。距離はのびても大丈夫そう。
キンシャサノキセキは安定して力を発揮できるが、やや詰めが甘い。上位2頭はフジキセキ産駒で、スプリント能力を証明。
スズカフェニックスはまともに出ていれば勝ち負けで、力はある。内枠も響いた感じ。