第12回 秋華賞（2007年）

1. ウオッカ（2.7倍）：ダービー馬。実績文句なしも、宝塚記念8着からの休み明けで、順調さ欠いたのも不安。
2. ダイワスカーレット（2.8倍）：桜花賞でウオッカを下し、休み明けのローズS快勝で順調。
3. ベッラレイア（3.8倍）：オークスハナ差2着でローズSも差のない2着。末脚は定評ある。
4. ローブデコルテ（20.0倍）：オークス差しきり1着も、帰厩が遅れてぶっつけがどうか。
5. ピンクカメオ（27.0倍）：NHKマイルC差しきって1着。ローズS4着も、やや距離不安あり。
   　　以下ラブカーナ（31.1倍）までが40倍以下

ダイワスカーレット：雄大な馬体で落ち着きあり、踏み込みもよく好調
ウオッカ：落ち着きあり貫禄を感じさせる。体調はよさそう
ベッラレイア：すっきりした馬体で、いつもどおり落ち着いている。トモの力強さ今ひとつ。
タガノプルミエール：馬体、踏み込みとも、なかなかよく見せる
ピンクカメオ，ローブデコルテ：馬体は悪くないが、やや気負いがあるか
レインダンス：気合乗りなどよいが、トモの力強さにやや欠けるか

揃ったスタートから、外のダイワスカーレット、内のヒシアスペンが前へ。1コーナーを回って先頭ヒシアスペン、2番手ダイワスカーレットが後続を離し、ともに掛かり気味で、ダイワスカーレットの安藤勝Jは抑える。
前は縦長の展開で、後ろは一団。ダイワスカーレットは3馬身差ぐらいで2番手で、ザレマ、ラブカーナなどが続き、レインダンスは中団やや前。ミンティエアー、ローブデコルテなどが中団で、その後ろは固まってピンクカメオ、ウオッカなど。ベッラレイアはウオッカをマークして、後方から2,3番手。

1000mが59.2と、離して逃げている割にスローペース。3コーナーすぎから徐々に馬群がつまり、残り600m（3,4コーナー中間）でダイワスカーレット早くも先頭。ウオッカは大外に持ち出し、4コーナー手前から追い出す。

ダイワスカーレットは直線に入ると馬なりで後続を突き放し、早めに追い出したレインダンスが2番手に上がる。
残り200mでウオッカは3番手に上がり、懸命に前を追うが、スローできたので前も止まらない。
レインダンスとウオッカの差が半馬身からクビに迫り、さらに2頭でダイワスカーレットに1馬身近くまで詰め寄ったところでゴール。
ベッラレイアはそのあと追い込んできたが、離れた4着まで。

ダイワスカーレットは、スローペースを早め先頭で突き放し、桜花賞やローズSと同じ勝ちパターン。上がり33.9では、後続の馬は厳しい。
レインダンスはローズS同様に早めに追い出して粘り、ウオッカを抑える。
ウオッカはスローにも関わらず道中の位置取りが後ろ過ぎ、最後も休み明けのせいか2着馬を交わせず。上がり33.2は優秀だが。
18頭中13頭が34秒を切る上がりで、完全にスローの上がり勝負になった。

ダイワスカーレットはさらに安定感を増した感じで、展開も恵まれたが、3歳馬では実力上位を証明。
レインダンスは1000万下差して快勝のあとローズSと今回先行して粘っており、切れはないがスタミナある感じ。
ウオッカは調子はよさそうだったが、スローで位置取りが悪すぎた。ただし唯一後方から差のない3着で、力を証明。