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春の古馬No.1を決める長距離G1。ディープインパクトの引退により、古馬の中長距離路線はかなりの混戦。
G1馬はメイショウサムソン、デルタブルースの2頭のみで、前者は年齢、後者は距離適性に不安があり、人気は割れた。
近年は混戦で、近5年で3回は馬連万馬券、2回は3桁と荒れるか固いかの両極端。 |
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- アイポッパー(3.8倍):ステイヤーズS、阪神大賞典と連勝で7歳にして充実。
- メイショウサムソン(4.5倍):昨年の2冠馬で菊花賞も4着。ただし距離適性にやや不安。
- デルタブルース(4.6倍):菊花賞馬でメルボルンCも勝ちスタミナには自身。
- トウカイトリック(9.2倍):ダイヤモンドS勝ちで阪神大賞典も差のない3着と充実
- マツリダゴッホ(9.6倍):日経賞は1番人気で3着。距離適性は不明だがSS産駒。
以下トウショウナイト(12.1倍)、ネヴァブション(12.5倍)までが20倍以下
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デルタブルース馬体の張りやつやよく、堂々として落ち着いていて印象度は高い。
アイポッパー元気があり、堂々としていて踏み込みもよく、年齢を感じさせない。
メイショウサムソン気合乗りよく、堂々と落ち着いていて、なかなかよく見せる。
ネヴァブション毛づやよく落ち着きがあってなかなかよい。
トウカイトリックおとなしすぎる感じもするが、全体に悪くはない。
マツリダゴッホ、トウショウナイトも悪くない。 |
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揃ったスタートから、ネヴァブション後ろに下げ、宣言どおりユメノシルシが押して前へ。マツリダゴッホ、マイソールサウンドがその後ろで先団。トウショウナイト、デルタブルースも前につける。トウカイトリック、エリモエクスパイアなどが中団前のほうで、ややあいてメイショウサムソン。アイポッパー、ネヴァブションなどは後方集団。
最初の4コーナーをまわるとかなりの縦長となり、1000mは1.00.3とやや早めの流れでユメノシルシが引っ張る。各馬の間隔があいて、かなり長い展開。ペースが淀みないのと、長めの距離を使っている馬が多いため、掛かる馬はなく、淡々と進む。2000mは2.00.2で、向こう正面で2回ほど13.0のラップがあるが、ほとんど11から12秒台。
3コーナー手前から後方の馬が動き出し、3コーナーくだりを使って、トウショウナイト、メイショウサムソンなどが外を通って次々と前に進出。
4コーナー手前で、早くもメイショウサムソンは外から先頭集団に並びかける。
4コーナーは、内からデルタブルース、トウショウナイト、メイショウサムソンが並んでまわり、その後ろにエリモエクスパイア、アドマイヤタイトルなど。
直線に入るとメイショウサムソンが先頭。内のデルタブルースは手ごたえがなくなって下がり、その内からトウカイトリックが伸びてくる。
いったん抜けたメイショウサムソンに、外からエリモエクスパイアがじりじりとせまり、大外をアイポッパーが伸びてくるが、勢いは今ひとつ。
内からトウカイトリックが抜け出しそうになるが、最後に外からメイショウサムソン、エリモエクスパイアが再度伸びて、並んでゴール。アイポッパーは伸びひといきで4着まで。
メイショウサムソンは昨年の菊花賞で伸びずに4着だったため、距離不安が言われたが、皐月賞やダービーと同様に、早め先頭で押し切る強い内容。比較的早い流れだったこともあり、タイムも昨年のレコードに0.7秒差と優秀(それまでのレコード3.14.4より早い)。中距離から長距離までこなすことを証明し、古馬実力No.1であることを示した。
エリモエクスパイアはダイヤモンドS2着で長距離適性を示したが、前走の日経賞で掛かって大敗し、ダイヤモンドSはフロック視された。今回はしっかり折り合い、あわやのシーンを作った。神戸新聞杯で0.2秒差の実績もあり、ややムラ駆けだが、はまれば力はある。
トウカイトリックは内をついて先頭に並ぶ場面もあったが、惜しい3着。力をつけたことを示したが、やや位置取りが後ろ過ぎたか。
アイポッパーはメンバー最速の上がり34.2で追い込んだが、やはり後ろ過ぎ、外をまわすロスが響いた感じ。 |
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メイショウサムソンは中長距離に対応でき、並んでも抜かせない勝負根性が特長。着差以上の強さがあり、今年のこの路線を引っ張っていく存在となりそう。アドマイヤムーンやダイワメジャーとの再戦が楽しみ。
エリモエクスパイアは折り合えれば力があることを示したが、成績にムラがある。父系は短距離のイメージだが、母系が生きているようで、意外と中距離でも対応できそう。
デルタブルース以外の阪神大賞典上位組は3〜5着。いずれもステイヤー色が強く、上がりの早い競馬は向かない感じ。しかしアイポッパーは最速の上がりを記録しており、以前のジリ脚のイメージはなくなりつつある。
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毎年微妙に傾向が変わるが、前年の菊花賞で活躍した4歳馬が来るというジンクスは続いている。出走馬中の最先着馬には注意。またステップレースは、阪神大賞典、日経賞、産経大阪杯にほぼ絞られるが、ペースや相手関係により、どれを重視するべきかは変わるので、判断は難しい。 |
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着順 |
枠番 |
馬番 |
馬名 |
性齢 |
騎手 |
重量 |
タイム
着差 |
厩舎 |
人気 |
1 |
3 |
6 |
メイショウサムソン |
牡4 |
石橋守 |
58 |
3.14.1 |
栗・高橋成 |
2 |
2 |
8 |
16 |
エリモエクスパイア |
牡4 |
福永 |
58 |
ハナ |
栗・大久保龍 |
11 |
3 |
6 |
12 |
トウカイトリック |
牡5 |
池添 |
58 |
クビ |
栗・松元省 |
4 |
4 |
4 |
8 |
アイポッパー |
牡7 |
安藤勝 |
58 |
1/2馬身 |
栗・清水出 |
1 |
5 |
5 |
10 |
トウショウナイト |
牡6 |
武士沢 |
58 |
1 1/4馬身 |
美・保田 |
6 |
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単勝 |
6 |
450円(2番人気)
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複勝 |
6 |
220円(3番人気)
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16 |
1,420円(11番人気)
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12 |
290円(4番人気)
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枠連 |
3-8 |
1,070円(3番人気)
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馬連 |
6-16 |
20,750円(50番人気)
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馬単 |
6-16 |
25,210円(76番人気)
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3連複 |
6-12-16 |
44,540円(107番人気)
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3連単 |
6-16-12 |
306,390円(670番人気)
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ワイド |
6-16 |
5,350円(49番人気)
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6-12 |
960円(9番人気)
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12-16 |
4,620円(43番人気)
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(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい) |