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第135回 天皇賞(春)(2007年)

4/29 京都 芝3200m 晴・良 16頭

 

春の古馬No.1を決める長距離G1。ディープインパクトの引退により、古馬の中長距離路線はかなりの混戦。
G1馬はメイショウサムソン、デルタブルースの2頭のみで、前者は年齢、後者は距離適性に不安があり、人気は割れた。
近年は混戦で、近5年で3回は馬連万馬券、2回は3桁と荒れるか固いかの両極端。
  1. アイポッパー(3.8倍):ステイヤーズS、阪神大賞典と連勝で7歳にして充実。
  2. メイショウサムソン(4.5倍):昨年の2冠馬で菊花賞も4着。ただし距離適性にやや不安。
  3. デルタブルース(4.6倍):菊花賞馬でメルボルンCも勝ちスタミナには自身。
  4. トウカイトリック(9.2倍):ダイヤモンドS勝ちで阪神大賞典も差のない3着と充実
  5. マツリダゴッホ(9.6倍):日経賞は1番人気で3着。距離適性は不明だがSS産駒。
      以下トウショウナイト(12.1倍)、ネヴァブション(12.5倍)までが20倍以下
デルタブルース馬体の張りやつやよく、堂々として落ち着いていて印象度は高い。
アイポッパー元気があり、堂々としていて踏み込みもよく、年齢を感じさせない。
メイショウサムソン気合乗りよく、堂々と落ち着いていて、なかなかよく見せる。
ネヴァブション毛づやよく落ち着きがあってなかなかよい。
トウカイトリックおとなしすぎる感じもするが、全体に悪くはない。
マツリダゴッホ、トウショウナイトも悪くない。
揃ったスタートから、ネヴァブション後ろに下げ、宣言どおりユメノシルシが押して前へ。マツリダゴッホ、マイソールサウンドがその後ろで先団。トウショウナイト、デルタブルースも前につける。トウカイトリック、エリモエクスパイアなどが中団前のほうで、ややあいてメイショウサムソン。アイポッパー、ネヴァブションなどは後方集団。
最初の4コーナーをまわるとかなりの縦長となり、1000mは1.00.3とやや早めの流れでユメノシルシが引っ張る。各馬の間隔があいて、かなり長い展開。ペースが淀みないのと、長めの距離を使っている馬が多いため、掛かる馬はなく、淡々と進む。2000mは2.00.2で、向こう正面で2回ほど13.0のラップがあるが、ほとんど11から12秒台。

3コーナー手前から後方の馬が動き出し、3コーナーくだりを使って、トウショウナイト、メイショウサムソンなどが外を通って次々と前に進出。
4コーナー手前で、早くもメイショウサムソンは外から先頭集団に並びかける。
4コーナーは、内からデルタブルース、トウショウナイト、メイショウサムソンが並んでまわり、その後ろにエリモエクスパイア、アドマイヤタイトルなど。

直線に入るとメイショウサムソンが先頭。内のデルタブルースは手ごたえがなくなって下がり、その内からトウカイトリックが伸びてくる。
いったん抜けたメイショウサムソンに、外からエリモエクスパイアがじりじりとせまり、大外をアイポッパーが伸びてくるが、勢いは今ひとつ。
内からトウカイトリックが抜け出しそうになるが、最後に外からメイショウサムソン、エリモエクスパイアが再度伸びて、並んでゴール。アイポッパーは伸びひといきで4着まで。

メイショウサムソンは昨年の菊花賞で伸びずに4着だったため、距離不安が言われたが、皐月賞やダービーと同様に、早め先頭で押し切る強い内容。比較的早い流れだったこともあり、タイムも昨年のレコードに0.7秒差と優秀(それまでのレコード3.14.4より早い)。中距離から長距離までこなすことを証明し、古馬実力No.1であることを示した。
エリモエクスパイアはダイヤモンドS2着で長距離適性を示したが、前走の日経賞で掛かって大敗し、ダイヤモンドSはフロック視された。今回はしっかり折り合い、あわやのシーンを作った。神戸新聞杯で0.2秒差の実績もあり、ややムラ駆けだが、はまれば力はある。
トウカイトリックは内をついて先頭に並ぶ場面もあったが、惜しい3着。力をつけたことを示したが、やや位置取りが後ろ過ぎたか。
アイポッパーはメンバー最速の上がり34.2で追い込んだが、やはり後ろ過ぎ、外をまわすロスが響いた感じ。

メイショウサムソンは中長距離に対応でき、並んでも抜かせない勝負根性が特長。着差以上の強さがあり、今年のこの路線を引っ張っていく存在となりそう。アドマイヤムーンやダイワメジャーとの再戦が楽しみ。
エリモエクスパイアは折り合えれば力があることを示したが、成績にムラがある。父系は短距離のイメージだが、母系が生きているようで、意外と中距離でも対応できそう。
デルタブルース以外の阪神大賞典上位組は3〜5着。いずれもステイヤー色が強く、上がりの早い競馬は向かない感じ。しかしアイポッパーは最速の上がりを記録しており、以前のジリ脚のイメージはなくなりつつある。

毎年微妙に傾向が変わるが、前年の菊花賞で活躍した4歳馬が来るというジンクスは続いている。出走馬中の最先着馬には注意。またステップレースは、阪神大賞典、日経賞、産経大阪杯にほぼ絞られるが、ペースや相手関係により、どれを重視するべきかは変わるので、判断は難しい。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 3 6 メイショウサムソン 牡4 石橋守 58 3.14.1 栗・高橋成 2
2 8 16 エリモエクスパイア 牡4 福永 58 ハナ 栗・大久保龍 11
3 6 12 トウカイトリック 牡5 池添 58 クビ 栗・松元省 4
4 4 8 アイポッパー 牡7 安藤勝 58 1/2馬身 栗・清水出 1
5 5 10 トウショウナイト 牡6 武士沢 58 1 1/4馬身 美・保田 6
払い戻し金
単勝 6
450円(2番人気)
複勝 6
220円(3番人気)
16
1,420円(11番人気)
12
290円(4番人気)
枠連 3-8
1,070円(3番人気)
馬連 6-16
20,750円(50番人気)
馬単 6-16
25,210円(76番人気)
3連複 6-12-16
44,540円(107番人気)
3連単 6-16-12
306,390円(670番人気)
ワイド 6-16
5,350円(49番人気)
6-12
960円(9番人気)
12-16
4,620円(43番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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