第42回 フローラステークス（2007年）

1. ベッラレイア（1.8倍）：末脚よく、3戦すべて34.0以下。前走中京の芝1800m500万下は余裕の圧勝
2. ランペイア（6.2倍）：キャリア2戦だが、前走の芝2000m未勝利は上がり33.9で圧勝
3. イクスキューズ（6.3倍）：2走前のクイーンC好位から1着で、実績上位。距離はやや不安
4. ミンティエアー（10.2倍）：キャリア2戦だが、休み明けの500万下ミモザ賞はタイム差なしの3着に差してくる
5. ホクレレ（16.6倍）：全1・4・0・0と堅実。前走フラワーC中団から差して2着
   　　以下すべて20倍以上

バラッとしたスタートから、2コーナーすぎでイクスキューズがハナを奪い、軽快に逃げる。パッションレッドなどが先団で、ランペイア、マイネルーチェなどが中団。その後方の馬群の中でベッラレイアやミンティエアー、ミルクトーレルが、折り合いをつける。ホクレレ、ヴィアレクテアなどが後方。
比較的縦長の展開だが、1000mは60.9秒と馬場状態を考えると遅い流れ。各馬折り合いに専念という感じ。あまり順番が変わらずに、4コーナーを回り、直線に入ると追い出しに入る。
イクスキューズやや離して先頭で、パッションレッドが2番手に上がるが、その後ろ馬群の中からミンティエアーが割って出てくる。ベッラレイアは外に出すが、反応今ひとつでまだ後方。

残り200mで、イクスキューズが4馬身ぐらい離し、2番手にミンティエアー。さらに2馬身ぐらい後ろの外を、ようやくベッラレイアが追い込んでくる。そこから後ろ2頭の伸び脚が目立ち、最後はゴール手前でベッラレイアがぎりぎり前2頭を差しきって1着。前3頭が4着以下をやや離した形となる。

ベッラレイアは後方馬群の中で折り合いに専念したため、4コーナーでも馬群の中で、直線ようやく外に出して追い込む。坂下からの末脚は見事で、メンバー最速の34.3で差しきる。前3走で見せた末脚は健在で、直線が長い東京も味方した。
ミンティエアーは後方から馬群を割ってよく伸びたが、最後はベッラレイアの末脚に屈した。ただし上がり34.4と差はなく、また馬群を割る根性も見事。
イクスキューズはマイペースで逃げて、直線も突き放して勝ちパターンも、ゴール前はやや失速。ボストンハーバー産駒で、距離には限界がありそう。ただし能力があるところは示した。