第14回 チューリップ賞（2007年）

1. ウオッカ（1.4倍）：エルフィンSは56kgで1.33.7の好タイムで楽勝。阪神JFの1.33.1も早く、今回同斤で人気集中。
2. ダイワスカーレット（2.8倍）：中京2歳Sで破ったアドマイヤオーラにシンザン記念は差されたが、良血で力はある。
3. ローブデコルテ（14.6倍）：阪神JFは0.7秒差4着も、前走オープンの紅梅S1番人気で差しきり勝ち。
4. タガノグラマラス（48.3倍）：1600mは1・2・0・1と安定。
5. レインダンス（58.0倍）：レンドフェリーチェの下と良血。前走小倉1800m未勝利ながらも快勝。
   　　以下はすべて単勝60倍以上

揃ったスタートから、ウォーターポピンズが先頭。ダイワスカーレットやや掛かり気味に先行し、200mぐらいで先頭に。タガノグラマラスが2番手。ウオッカは5,6番手の外で、やや行きたがる感じだが、なんとか折り合う。ローブデコルテはその内。レインダンスはその直後の中団。
600mは35.4と比較的落ち着いた流れ。
そのまま縦長の展開で進み、4コーナー手前で徐々に馬群がつまり、ウオッカも馬なりで外から進出。

直線は内からそのままダイワスカーレットが先頭。その外にタガノグラマラスで、その外に早くもウオッカが並びかける。余裕で追い出さないウオッカの四位騎手に対して、ダイワスカーレットの安藤勝騎手は激しく手が動き、残り250mぐらいで2頭が抜け出す。
そのまま2頭のマッチレースとなり、激しい追い比べとなるが、残り150mあたりでウオッカが1/2馬身ほど先頭に立つと、そのまま2頭の差は変わらず、最後はウオッカがやや抑え気味でゴール。
3着以下は大きく1秒離され、レインダンスとアロープラネットが内外離れて3着争いのゴール。

ウオッカはスタート直後の向こう正面はやや掛かり気味に見えたが、その後は折り合い、徐々に進出して、直線はダイワスカーレットの追い出しを待って半馬身かわす横綱相撲。ゴール直前は抑える余裕で、着差以上に力の違いがある印象。さらに3着以下は1秒以上離れ、タイム（1.33.7）も上がり（33.5）も優秀。
ダイワスカーレットは、スタート後に掛かり気味に先頭に立ったのが最後にひびいたか、たたき合いで遅れて2着。牡馬相手に重賞2着の実力は示したが、ウオッカには今日のところは完敗。
ローブデコルテは直線伸びきれず3着争いまで。レインダンス、アロープラネット以下も含めて、直線は離される一方で、力差は大きい。