2021年度JRA賞発表を受けて

2021年の年度代表馬と競走馬各部門の受賞馬が、記者投票により決定して発表されました。まずはその結果から。

●年度代表馬、最優秀3歳牝馬
エフフォーリア
●最優秀2歳牡馬
ドウデュース
●最優秀2歳牝馬
サークルオブライフ
●最優秀3歳牝馬
ソダシ
●最優秀4歳以上牡馬
コントレイル
●最優秀4歳以上牝馬
ラヴズオンリーユー
●最優秀短距離馬
グランアレグリア
●最優秀ダートホース
テーオーケインズ
●最優秀障害馬
オジュウチョウサン
●特別賞
なし

昨年末に予想したのですが、残念ながら最優秀2歳牡馬を外してしまいました。2歳牡馬G1の勝ち馬2頭で迷った末に、2着馬との着差と勝ちタイムの速さで、ホープフルSの勝ち馬キラーアビリティを押したのですが、結果は朝日杯FSを勝ったドウデュースが選ばれました。
どちらにしても接戦になるのではと思っていたのですが、ドウデュース251票に対してキラーアビリティ44票と意外な大差がつきました(該当馬なし1)。

おそらくドウデュースが無敗で底を見せていないということ、萩Sでキラーアビリティを下したダノンスコーピオンが朝日杯FSで3着だったこと、武豊騎手が初めて朝日杯FSを勝ったという話題性もあり、このような結果となったのでしょう。これでホープフルSがG1に昇格してから、朝日杯FS勝ち馬が3回、ホープフルS勝ち馬が2回当賞を獲得しており、朝日杯FS組が一歩リードするということになりました。

過去4年の最優秀2歳牡馬のその後を見ると、アドマイヤマーズがNHKマイルCを勝ち、コントレイルが3冠を制するなど、それなりの成績を残しています。しかし逃したサートゥルナーリアが皐月賞を勝っており、サリオスも皐月賞、ダービーともに2着など、必ずしも取った馬の方が活躍しているとも言えません。
プロの記者と言えども、将来性を見抜くのは至難の業ということでしょう。そういうことからも、ドウデュースとキラーアビリティの今年の活躍が楽しみです。

その他の部門もほぼ予想通りでしたが、ほかに意外と差がついたのが、最優秀ダートホースでした。
マルシュロレーヌの扱いには少し悩んだのですが、もう少し差が少ないと思っていました。しかし結果はテーオーケインズ240票に対してマルシュロレーヌ47票(他にカフェファラオ8票、オメガパフューム1票)。マルシュロレーヌは特別賞もとれず、BCディスタフを勝った価値が正当に評価されていないのではないかという論調の記事も散見されました。
予想の時にも書いたのですが、マルシュロレーヌの国内での実績がG2までというのもネックになったのでしょう。しかしダートの本場アメリカで、しかもG1を代表するブリーダーズカップを勝ったということに対する評価は、もっとあってもいいと思うのです。

最優秀障害馬は最も差がつかなかった部門で、オジュウチョウサン166票に対してメイショウダッサイ127票とわずか39票差でした。
今年障害重賞を2勝しているのはメイショウダッサイだけですし、唯一の直接対決となった中山GJでは4馬身差で1着となったメイショウダッサイに対してオジュウチョウサンは5着。これだけ見るとメイショウダッサイの方が上ともいえます。
しかし中山大障害での3馬身差の復活Vは、J・G1 8勝という偉業とあわせて感動的な勝利でもありましたし、より強い印象を残したということなのでしょう。

そして年度代表馬のエフフォーリア。最優秀3歳牡馬の部門では予想通り、全部門で唯一の満票での選出。レベルが高いと言われる3歳世代の絶対的な頂点ということで、今年の活躍が期待されます。
年度代表馬はラヴズオンリーユーとの戦いになり、もう少し接戦になるかと思ったのですが、ふたを開けてみると277票を獲得し、ラヴズオンリーユー18票に圧勝でした(他にマルシュロレーヌ1票)。同じG1 3勝という成績ながら、天皇賞(秋)と有馬記念を強い勝ち方をしたことが高く評価されたのだと思います。
しかしラヴズオンリーユーの海外G1 3勝はすばらしい成績ですし、特にBCフィリー&メアターフの勝利は、日本調教馬として初のブリーダーズカップ制覇ということで、もっとたたえられてもいいことだと思います。

最優秀4歳以上牡馬のコントレイル、最優秀4歳以上牝馬のラヴズオンリーユー、最優秀短距離馬のグランアレグリアと2021年を代表する古馬たちが引退。2022年は世代交代が必至です。当然エフフォーリアがその中心となっていくと思いますが、3歳勢はタレントが豊富。5歳以上の馬たちを凌駕していくのではないかと思います。
また2歳勢も圧倒的な存在はおらず、まだクラシックの様相は見えません。魅力的な馬が多い印象で、混戦にはなるでしょうが、2歳G1勝ち馬を中心に楽しめそうです。

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