混戦を解くカギは何だったのか ~フェブラリーS

昨年の勝ち馬モズアスコットは引退し、チャンピオンズCの勝ち馬チュウワウィザードはサウジアラビアに遠征。東京大賞典を勝ったオメガパフュームは馬場が合わないのか、最近は中央のG1には出走せず。結果として、今年のフェブラリーSはかなり混戦模様となりました。

G1馬は5頭いるものの、中央G1を勝ったのは2年前の当レースを制しているインティだけ。そのインティも、チャンピオンズCこそ3着に好走したものの、東海Sは逃げて競りかけられると12着に大敗。
昨年の南部杯を勝ったアルクトスも、かしわ記念を勝ったワイドファラオも近走はややさえない成績。2年前の南部杯を勝ったサンライズノヴァは前走チャンピオンズCで12着に負けており、2年前のJBCレディスクラシックを勝っているヤマニンアンプリメは、過去10年で一度も馬券圏内のない牝馬。

抜けた存在はなく、どの馬が1番人気になるのかさえわからないような、かなりの混戦模様です。そんな混戦を解くカギは何だったのか、考えてみます。

1番人気は、唯一の4歳馬カフェファラオでした。ルメール騎手騎乗ということもありますが、昨年のユニコーンSの強い勝ち方が影響したのでしょう。2番手で直線に向くと、持ったままで抜け出し、追い出すと一気に馬群から抜け出し5馬身差の圧勝でした。
しかし続く圧倒的1番人気のジャパンダートダービーでは、好位退で2.5秒差の7着大敗。G3のシリウスSは勝ったものの、満を持して挑戦したチャンピオンCでは中団から伸びず0.9秒差6着と完敗。力はあるのだろうけど、負けるときはあっさり大敗するということで、どうも信頼がおけないイメージがついてしまいました。

ところがレースでは、激しい先行争いを見る、やや離れた好位につけると、4コーナーでは3番手につけ、直線は馬場中央から伸びて残り200mで先頭。そのまま伸びると、後方から伸びてきたエアスピネル(9番人気)を3/4馬身差で抑えて、初のG1制覇を飾りました。

ではカフェファラオを選ぶ理由としては、何が考えられたでしょうか。
まずはコース適性があげられると思います。これは毎年フェブラリーSの予想に当たってはかなり重視される要素なのですが、カフェファラオは東京ダート1600mでは2戦2勝。同世代のレースということを割り引いても、どちらも強い勝ち方で、このコースへの適性の高さは明らかだと思います。

もう1点、カフェファラオの特長としてあげたいのが、休み明けでの強さです。カフェファラオはフェブラリーSを含めて5勝ですが、新馬戦を除いていずれも前走から2か月以上の間隔をあけています。そして勝ったユニコーンSもシリウスSも馬体増で出走しており、今日も+10kg。逆に負けた2戦はマイナス体重で、そのあたりからも、休み明けでの強さがうかがい知れるように思います。

しかし東京のコース実績が必要なことは以前からも言われており、実際にコース実績のあるアルクトス(2番人気)やサンライズノヴァ(4番人気)などが上位人気に推されましたが、アルクトスが9着、サンライズノヴァが11着と、いずれも結果が出せませんでした。
もちろんコース適性だけで決まるほど単純なものではないですが、プラスアルファの要素として何をあげるか、その選択が難しいのも事実です。

もう一つ明らかになってきたのが、レッドルゼルのようなマイル実績のない馬の取捨です。2年前のコパノキッキングもそうでしたが、根岸Sを勝ちながらマイルを走ったことがない馬をどうするかは悩まされます。
過去10年で前走根岸Sから連対した馬は6頭いますが、いずれも1600m以上で3着以内に好走した経験がありました。それに対してコパノキッキングは5着、そして今年のレッドルゼルは4着といずれも馬券圏内を外していることを考えると、やはり1600m以上での実績は必要と考えていいでしょう。

とはいえ、2着に入ったエアスピネルの好走を予想するのは、なかなか難しかったと思います。武蔵野S3着を評価すべきということだったとは思いますが。
毎年前提や傾向が変わる中で、過去のどのデータをもとに予想すべきか。難しいところではありますが、楽しみでもあると思います。

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