今年の共同通信杯の評価は?

近年はクラシックにつながることが多い共同通信杯ですが、今年もフルゲートにはならず、12頭立てで行われました。

京都競馬場の改装工事により、今年はきさらぎ賞が中京芝2000mになったため、クラシックを目指して距離を伸ばしたい馬たちは、そちらを選ぶ傾向が強かったように思います。実際にホープフルSで3着のヨーホーレイクや2番人気だったランドオブリバティは、きさらぎ賞に出走してそれなりの結果を残しました。

対する共同通信杯出走馬で実績No.1は、朝日杯FS2着のステラヴェローチェでしょう。東京芝1600mのサウジアラビアロイヤルCを勝っており、唯一の重賞勝ち馬です。
ただし3戦すべてマイルを使っており、今回が距離を伸ばして初めての1800m。実は距離延長組の成績があまりよくないのが共同通信杯の傾向であり、2.3倍の1番人気に推されたものの、やや不安が残ります。
朝日杯FS出走馬では、勝ったグレナディアガーズがマイル路線を明言しているので、クラシックを目指す馬ではステラヴェローチェが代表格。ホープフルS組に対する朝日杯FS組の評価を上げるためにも、ここはぜひ好成績を残しておきたいところ。

そして2番人気は、菊花賞当日の、よく伝説の新馬戦と呼ばれることになる芝1800mの勝ち馬シャフリヤール。ディープインパクト産駒でアルアインの全弟という良血で、調教もパドックの様子もよく、期待がかかります。
ただし近年は新馬勝ちの1戦1勝馬は1着がなく、そこがネックになります。

3番人気は、前日のクイーンCを除外になり、こちらに回ってきた牝馬のレフトトゥバーズ。同じくディープインパクト産駒で調教の動きも良かったのですが、マイルの新馬勝ちからの距離延長が心配です。

4番人気は、昨秋の芝1800m1勝Cの百日草特別を力強く抜け出して勝ち、2戦2勝のエフフォーリア。父エピファネイア、母父ハーツクライと、いかにも距離伸びて良さそうで、2000mの新馬も勝っており、距離の不安がないのがポイント。パドックの気配も良く、こちらも注目です。

レースはスローで、ほとんどの馬が折り合いに気を使って抑える展開。割と馬群が詰まった形で進み、1000mは1.01.8。上位人気馬の中ではエフフォーリアが3,4番手と前の方につけ、ステラヴェローチェはその後ろの5,6番手、さらにその後ろにシャフリヤールが続きます。
直線に入ると、各馬スローで楽な展開だったこともあり、追い出してもなかなか馬順が変わりません。そんな中、馬場中央から力強く伸びてきたのが、先行していたエフフォーリア。残り200mで2~3馬身抜け出し、ゴールを目指します。
続いて外から伸びてきたのが7番人気の1戦1勝馬ヴィクティファルス。その後ろからシャフリヤールやステラヴェローチェも懸命に追いますが、前との差はなかなか詰まりません。

結局エフフォーリアが2 1/2馬身差をつけて快勝。2着はヴィクティファルスで、アタマ差3着がシャフリヤール。ステラヴェローチェはその1/2馬身差5着まで。

12頭中9頭が33秒台で上がるという、典型的なスローの上り勝負となり、後方からの馬には厳しい展開だったとはいえ、勝ったエフフォーリアは評価ができると思います。先行してメンバー2位タイの33.4で、2 1/2馬身差の完勝。
脚質的には中山向きであり、さらに血統からも実績からも距離不安はなく、皐月賞次第ではダービーまで期待できるでしょう。
鞍上の横山武騎手もガッツポーズをしていましたが、昨年あたりからめきめきと力をつけてきた若手の代表でもあり、初G1制覇がクラシックというシーンもあるかもしれません。

以下、2着のヴィクティファルスは、外から徐々にポジションを上げていき、直線はエフフォーリアの後ろから、早め進出で脚を伸ばして粘りました。新馬勝ちからよく好走しましたが、上りは勝ち馬に0.2劣り、あまりインパクトは感じられませんでした。

3着のシャフリヤールは後方から勝ち馬と同じ上りで脚を伸ばし、惜しい3着。距離はもっとあった方が良さそうで、今後の成長次第では期待できるかもしれません。

そして5着のステラヴェローチェ。朝日杯FSの末脚から、距離伸びても期待できるのではと思ったのですが、残念ながら見せ場なく、クラシックは厳しそうな印象です。

今日の結果からは、ホープフルS組が優勢ということと、この中ではエフフォーリアが期待できるのではという印象を持ちました。
いよいよ3月に入ると、弥生賞などトライアルも本格化してきますが、きさらぎ賞と共同通信杯の結果を受けて、クラシックの勢力図も徐々に見えてきそうです。

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