ここは社台グループの中でも、最も成功していると思われるノーザンファームが経営する観光施設で、ひき馬や体験乗馬ができるほか、クライスデールが引く馬車に乗ったりと馬にかかわるいろいろなアクティビティが楽しめます。
またホースギャラリーでは社台グループの歩みが、貴重な写真やトロフィー、首掛けなどとともに見ることができます。行った時には、ジェンティルドンナ関係の品々の展示をしていました。
そして目玉は引退競走馬によるショーや馬術競技会なのですが、この日はちょうどお休みでした。
またいくつか厩舎があり、G1ホースから未勝利馬、クォーターホースやクライスデール、ばん馬などさまざまな馬たちが繋養されていて、それらの馬を自由に見学することができます。
行ってみると、アドマイヤジュピタやアロンダイトなどは厩舎にいましたが、デルタブルースとヴァーミリアンの馬房は空でした。ショーの練習に出かけているのでしょうか。
別の厩舎で撮影していてふと外を見ると、G1ゼッケンをつけたデルタブルースが帰ってくるところでした。ショーでは、G1ホースはG1のゼッケンをつけて出場するようなのです。あわてて追いますが、あっという間に別の厩舎に入ってしまいます。しばらくするとまた出てきましたが、タイミングが合わず、外を歩いている写真は撮れませんでした。
仕方なく厩舎の外で待っていると、顔を出してくれました。
デルタブルースは2004年に、まだ地方所属だった岩田騎手を背に菊花賞を勝ったのですが、その後2006年にオーストラリアを代表するメルボルンCで、2着ポップロックとともにワンツーを決めたのが話題になりました。
しばらくぶらぶらしていると、偶然厩舎から出てくるG1ゼッケンをつけたヴァーミリアンに遭遇。喜び勇んでシャッターを押します。
乗馬服を着た女性が乗っていて、これからショーの訓練に行くようでした。
ヴァーミリアンは、2009年に当時超えることはできないと言われていたG1 7勝を超えて、最終的に9勝(交流G1 7勝を含む)まで伸ばしたのが印象的でした(今はコパノリッキーの11勝が最多ですが、芝では相変わらず7勝が最高)。
その後厩舎をまわっていると、ウインドインハーヘアを発見。ディープインパクト、ブラックタイドの母として有名な、偉大な名牝です。すでに繁殖を引退してここで余生を送っているようです。
すぐそばの部屋にディープインパクトの献花台がありました。
ウインドインハーヘア自身は息子の死を知る由もないでしょうけれども、もし知ったらどう思うのか、いろいろ考えてしまいました。孝行息子の早すぎる死は、月並みですがショックだと思います。心なしかウインドインハーヘアの表情もさみしそうでした。
ノーザンホースパークで会えた馬たち
アドマイヤジュピタ、ワンダージェニアル、シルクフォーチュン、バトードール、ジャガーメイル、カレンミロティック、ラストインパクト、アロンダイト、デルタブルース、ロイカバード、メテオーロ、ヴァーミリアン、ウインドインハーヘア、ヴァンガード(クライスデール)、マノン(半血種)、シャイン(半血種)他
上記の情報は、2019年8月25日時点のものです。
見学日程や時間、条件は変更になることがあるので、訪問する際は事前に必ず「競走馬のふるさと案内所」のホームページ( https://uma-furusato.com/ )を確認してください。またそこにある「牧場見学ガイド」を参考に、ルールを守って見学していただけるようお願いします。