アパパネ、見事な勝ちっぷりでした。牝馬3冠、本当におめでとうございます。
桜花賞もオークスも勝ったとはいえ着差は少ないし(オークスは同着)、トライアルのローズSは4着に負けるし、大丈夫かなというのが、G1 3勝で1番人気とはいえ2.3倍というところに、現れていたような気がします。
ただし3コーナーからすっと上がっていくところと、直線に入って一瞬で抜け出す脚は見事でした。好調のアニメイトバイオには3/4馬身差まで詰め寄られましたが、今日は着差以上の強さを感じました。3冠レースの中では、最も強さを見せてくれたレースだったと思います。
これで阪神JFを含めて、同世代の牝馬G1をすべて勝った初めての馬となったわけですが、その4戦すべてで2着(オークスは1着)の馬との差が1馬身未満というのも、ある意味すごいことではないかと思います。見たことはないですが、シンザンのような強さというのは、こんな感じなのではないでしょうか。
そしてオーナーの金子真人氏は、これで牡馬のディープインパクトとあわせて、2頭の3冠馬のオーナーとなりました。他にもダートG1 7勝のカネヒキリも持つなど、さまざまなジャンルの強い馬を持っている、まさに強運のオーナーといえるのではないでしょうか。
しかもカネヒキリやアパパネは、超良血とまではいえない血統で、必ずしも高額馬ばかりで実現したわけでもありません。社台グループと違って、自ら配合・生産しているわけでもないので、運としかいえない気がします。
アパパネが次にどこを使うのかはわかりませんが、ぜひエリザベス女王杯に挑戦して、同一年の牝馬G1完全制覇を成し遂げてもらいたいと思います。