第71回 桜花賞（2011年）

1. ホエールキャプチャ（3.1倍）：阪神JF2着、クイーンC1着と力はあるが、クイーンCからの直行は良績少ない
2. マルセリーナ（3.8倍）：シンザン記念で有力牡馬に食い下がり3着。エルフィンS勝ちも重賞勝ちはなし
3. ダンスファンタジア（5.5倍）：フェアリーS圧勝もクイーンCは6着凡走で気性的に難しそう
4. トレンドハンター（7.4倍）：ダートで良績も、初芝のフラワーC圧勝。ローテーションはやや不安
5. ライステラス（14.1倍）：阪神JF3着、チューリップ賞2着も、レーヴディソールとは差が大きい
   以下ハブルバブル（22.2倍）、フレンチカクタス（23.1倍）、エーシンハーバー（24.7倍）、デルマドゥルガー（26.1倍）までが30倍以下

マルセリーナ：毛づやよくトモの踏み込み力強く、とてもよく見せる
ホエールキャプチャ：2歳時と違って落ちついていて、踏み込み、馬体も力強い
トレンドハンター：トモの踏み込み力強く、馬体のつくりもよい
ダンスファンタジア：元気よくキビキビとした歩様。トモの踏み込みも力強い
フレンチカクタス落ちついていて、よく見せる

ほぼ揃ったスタートから、フォーエバーマークがダッシュよくハナへ。マルモセーラ、ダンスファンタジアなど4,5頭が固まって先団。その後ろにデルマドゥルガー、ハブルバブル。さらにスピードリッパー、フレンチカクタスなどが中団。後方の内にマルセリーナで、その外にホエールキャプチャ。その後ろにメデタシで、最後方はトレンドハンター。
600mは34.6と普通のペース。

やや縦長の展開で、3コーナーを回り、4コーナー手前で馬群が徐々に詰まってくる。

フォーエバーマーク先頭で直線に入り、後方は大きく横に広がる。ホエールキャプチャは大外に持ち出し、馬場中央へ、マルセリーナは最内に進路をとる。フォーエバーマークが粘り、ウッドシップ、ダンスファンタジアなどが追うも、今ひとつ伸びない。
そこに外からホエールキャプチャと、内からやや外目に出したマルセリーナがジリジリと伸び、さらに後方からトレンドハンターも外で脚を伸ばす。

残り200mぐらいの坂でややホエールキャプチャの脚がにぶった時に、マルセリーナが瞬発力のある末脚を発揮して、残り100mぐらいでフォーエバーマークを交わして一気に先頭。ようやくホエールキャプチャ、1馬身差でトレンドハンターも鋭く追い込んでくるが、2,3番手まで。マルセリーナが先頭をキープして1着でゴール。

マルセリーナは後方追走から直線は内へ。やや前が詰まりながらも、一瞬の脚で抜けて1着。ここぞの時の瞬発力は素晴らしい。シンザン記念で実績ある牡馬と好勝負した力を、遺憾なく発揮。
ホエールキャプチャは大外を回し、坂ではすこしよれたが、力は見せた。クロフネ産駒で瞬発勝負はやや分が悪かったか。
トレンドハンターは最速の上がりで追い込んだが、位置取りが後ろ過ぎたか。芝の瞬発力勝負は問題ない。

マルセリーナは馬体減が止まり、血統的にも距離伸びても問題なさそう。うまく瞬発力を生かせれば上位にきそう
ホエールキャプチャは展開問わず差し脚もよいが、やや勝ちきれない面があり、切れ負けすることが多い
トレンドハンターは厳しいローテーションもこなし、実績的にも血統的にも距離が長いほうがよいイメージ