第70回 菊花賞（2009年）

1. リーチザクラウン（3.8倍）：ダービー、神戸新聞杯2着。3強の一角と呼ばれながら無冠
2. イコピコ（4.4倍）：神戸新聞杯を鮮やかに差しきり勝ち。末脚よい
3. アンライバルド（5.4倍）：皐月賞馬。ダービー大敗も神戸新聞杯4着と復調途上
4. ナカヤマフェスタ（8.4倍）：ダービー4着でセントライト記念差しきり1着
5. アドマイヤメジャー（14.4倍）：3連勝のあとセントライト記念1番人気で脚を余して4着
   以下セイウンワンダー（15.8倍）、フォゲッタブル（18.7倍）、スリーロールス（19.2倍）までが20倍以下

イコピコ：のびやかに歩きトモも力強く、引き続き好調そう
フォゲッタブル：落ちついているが適度な気合でトモの踏み込みもよい
リーチザクラウン：落ちついているが、ややトモが甘い感じ
ナカヤマフェスタ：気合乗りよいが落ち着きある
アドマイヤメジャー：気合乗りよく、毛づやもよい
スリーロールス：気合乗りよく踏み込みも力強く、なかなかよい
アンライバルド、セイウンワンダー：小脚を使ってチャカつき、折り合い不安

揃ったスタートからアントニオバローズが飛び出すが、外からリーチザクラウンが掛かって1周目3コーナーで先頭へ。懸命に抑えるが、大逃げになる。
スリーロールス、ヤマニンウイスカー、アンライバルドなども掛かり気味に先団。セイウンワンダーも徐々に前へ。中団にフォゲッタブル、ナカヤマフェスタ、アドマイヤメジャーなど。その後ろにブレイクランアウトで、イコピコは後方。

1周目スタンド前でリーチザクラウンは5馬身以上離して逃げ、1000mは59.9と平均からやや早め。
縦長になり、リーチザクラウンは向こう正面にかけて10馬身ぐらい2番手を離して逃げる。ヤマニンウイスカー、スリーロールス、シェーンヴァルトは先団で折り合いに専念。その直後にアンライバルド、フォゲッタブル、セイウンワンダーなど。イコピコは相変わらず後方3番手追走。

3コーナーから徐々に馬群が詰まり、4コーナーで後方は一団。

直線に入ると先頭のリーチザクラウンに、ヤマニンウイスカーとスリーロールスが並んで迫ってくるが、すぐにヤマニンウイスカーが脱落して、スリーロールスがリーチザクラウンに並びかける。さらにその後ろでは、フォゲッタブルとセイウンワンダーが差してくる。

残り150mをきったあたりで、スリーロールスが大きく外によれて、馬場の中央に。そこで体勢を建て直して、懸命に追うと、残り約50mぐらいでリーチザクラウンを交わして先頭。その内にフォゲッタブルが体を合わせてくると、再度のびてギリギリ1着。
直後に伸びてきたセイウンスカイが3着で、最後に追い込んできたイコピコが4着。

スリーロールスは中距離実績しかなかったが、前走1000万下を4馬身差完勝の勢いと、ダンスインザダーク産駒の距離適性を生かして優勝
フォゲッタブルもダンスインザダークとエアグルーヴの良血がG1でようやく開花。ハイペースでステイヤーの資質が生きた
セイウンワンダーは良馬場では3着をはずさない堅実さを再び見せた。イコピコは道中が後ろ過ぎた印象

スリーロールスは好調さと距離適性を活かしたが、距離は中距離から長距離まで融通が利く感じ
フォゲッタブルは生粋のステイヤーというイメージで、3000m未満では勝ちきれない危険がある
セイウンワンダーは堅実で、良馬場なら堅実に上位をキープ。ただし勝ちきれない面もあり